ホンダ、23年ぶりにダカールラリーに参戦

[Business Media 誠]

　本田技研工業は2012年7月2日、「ダカールラリー2013・ペルー・アルゼンチン・チリ」のモト（二輪車）部門にワークス参戦すると発表した。ホンダのワークス参戦は23年ぶり。

　チーム名は「Team HRC」で、ダカールラリー2012で3位に入賞したヘルダー・ロドリゲス選手（ポルトガル）のほか、フェリペ・ザノル選手（ブラジル）、サム・サンダーランド選手（英国）、ジャビエ・ピゾリト選手（アルゼンチン）の4選手を擁する。

　参戦車両は、「CRF450X」をベースに、本田技術研究所 二輪R&Dセンターが開発するプロトタイプマシンになる。同時に、市販のCRF450Xへの装着を前提としたキットパーツも開発し、一部のチームへ提供する予定だ。

参戦マシン イメージスケッチ（出典：本田技研工業）

　本田技術研究所 専務執行役員 二輪R＆Dセンター担当で、ホンダ・レーシングの社長も兼任する鈴木哲夫さんは、「1日に数百キロを走破し2週間以上におよぶこのレースには、現在参戦中のモトクロスやトライアル、ロードレースなどとは全く違う要件のマシン作りが求められています。Hondaは、総力を挙げて強くて勝てるマシンを開発し、参戦初年度から優勝を目指します」とコメントを寄せている。

　かつてホンダワークスは、モト部門に1981年〜1989年まで9年間参戦し、5回の優勝を果たしている。2013年大会は1月5日〜20日まで開催され、総走行距離は8000キロ以上になる。