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家電購入時、主婦が参考にするのは「パンフ」「販売員」「チラシ」

» 2004年09月08日 14時40分 公開
[ITmedia]

 ハー・ストーリィは、同社モニター会員を対象に主婦の「家電購入時の情報収集」についてアンケート調査を行った。有効回答数は1877。

 同社では、家庭で新しい家電製品を購入する際に、「誰が」「どんな情報を元に」検討して購入するのかを冷蔵庫、洗濯機、AV機器、テレビ、パソコンの5品目について、調査を実施。

 これによると、家電購入時に参考にする情報のトップ3(複数回答)は、全品目共通で「商品パンフレット」(約7割)「販売員のコメント」(約6割)「折込チラシ」(約5〜6割)。「折込チラシで価格を確認、商品パンフレットで詳細を確認、販売員のコメントで良し悪しを判断する」のが標準的な購入のスタイルとみている。冷蔵庫、洗濯機、テレビでは6位までがすべてメーカーか販売店発信の情報だが、AV機器とパソコンでは「インターネットのクチコミ情報」が4〜5位に入る。

 総じてネット利用はあまり目立たないものの、「最も参考にする情報」を1つ選択してもらうと、パソコンをのぞく4品目で「パンフ」「販売員」に次いで「インターネットのクチコミ情報」が入っており、ネットの利用率はそれほどではないが、利用している人は情報源として最重視しているようだ。なお、パソコンでは、3位に「販売メーカーのホームページ情報」が入っており、限定モデル販売やカスタマイズ購入ができることなどからサイトの利用価値が高いとみている。

グラフ 商品別に見る、最も参考にする情報の傾向

 年齢別にみると、50代以上では「販売メーカーのホームページ情報」「インターネットのクチコミ情報」の利用率が全品目で全体より10〜18ポイント低く、年配層ではそれほどネットを情報源としては活用していないようだ。

 購入時に情報収集をするのは、冷蔵庫と洗濯機では5割以上の家庭で妻が単独で情報収集しており、「夫婦でするが主に妻」をあわせると8割になる。一方AV機器、パソコン、テレビは妻よりも夫主導が6割という結果になった。

 年代別に見ると、年齢に比例して「妻単独」が増加し、50代では、「子供」が情報収集する家庭がAV機器・テレビで1割、パソコンで2割になる。また、AV機器、テレビ、パソコンは、「夫単独、主に夫」が30代でもっとも多い。これは商品決定権の調査でもほぼ同様の結果となっており、同社では、「年齢の高い男性ほど家事家電への関心が低く、趣味家電への関心は30代をピークに低くなる」「年齢の高い女性ほど、夫が家電選択に参加することを求めない」「若い世代は夫婦の分担・共同作業が多いが、中高年世代は妻任せで共同作業も少ない」といった傾向がみられると分析している。

グラフ 商品別に見る、情報収集者の傾向

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