携帯を利用した災害情報入手のニーズはさらに高まっている──。ネプロジャパンとネプロアイティが2004年末に実施した携帯コアユーザーに向けた調査から、災害時の携帯ユーザーのニーズが見えてきた。
同調査によると、「災害時に欲しい情報」は「安否情報」が80%で最も多く、続いて「被害状況」(71%)、「避難場所」(68%)、「今後の見通し」(58%)、「交通情報」(57%)、「天候情報」(40%)となった。
既にドコモはiモードで掲示板を使った安否情報サービスを提供済み。KDDIも同様のサービスを開始するなど、対応が進んでいる(12月15日の記事参照)。
こうした情報は、携帯からどんな手段で入手しているのか。
最も多かったのはWebとメールで22%。テレビ/ラジオという回答も13%あった。「携帯電話で情報を得ない」というユーザーも18%いた。あくまで携帯コアユーザーに限った話ではあるが、携帯電話のテレビ/ラジオ機能を災害時の情報収集に活用するユーザーは計3割に近い。
今後、災害情報収集にどんな機能を利用したいか聞いたところ、手段別の大きな違いは現れなかったが、「携帯電話で情報を得る気ははい」と答えたユーザーは5%に減った。
携帯電話が災害時のライフラインとして期待されているのは確かだ。地震や台風などの災害時に携帯電話があって役立ったことはあるかという問いに対し、
という回答があった。
ただし不安を感じている面もある。「電波障害」が35%、「回線混雑」34%、「電池切れ」22%などが目立った。逆に「リアルタイムな情報入手」に対する不安は4%と少なかった。
今回の調査は2004年11月29日から11月30日にかけて、携帯3キャリアの公式サイト「ザ★懸賞」で実施された。有効回答数は5666人。男性が41%、女性が59%だった。
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