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マイノリティ(による)レポートSurvey Weekly Top10

» 2005年02月02日 16時52分 公開
[松山由美子,ITmedia]

 先週のトップは「ブラウザ市場でIEのシェア低下止まらず」の記事。たしかに低下傾向は続いているのだが、いまだに90.3%と、9割を超えている。「使っている人が少なくなった」とは、言い難い数字だ。友人に聞いても「インストールされているブラウザを、そのまま使う」ケースが多いようで、わざわざブラウザをダウンロードして使う人は、まだそれほど多くないのだろう。Macintoshユーザーの友人は、OS 9だったときはIEを使っていたが、OS X搭載マシンに買い替えてからは、何の疑問も持たずにSafariを使っている。

 編集部では、新し物好きが多いこともあって、メインブラウザとしてのIEのシェアはこの数字よりは低いだろう。「メインブラウザとして」と但し書きをいれたのは、性質上、どのブラウザで見ても正しく表示されているかを確認するため、ユーザーの多いIEでチェックできる環境が必要だからだ。

 さまざまなブラウザ、OS環境で正しく表示されるかどうかを確認するのは、なかなか骨の折れる作業で、編集部のデザイナー氏もかなり苦労している。実はこの確認作業には、筆者も少なからず貢献している。

 なぜなら筆者の環境は、いまだMac OS 9でブラウザIE使用だからだ。Macユーザーというマイノリティの中でも、OS 9というもはやマイノリティといえる環境で、筆者のモニタで崩れたレイアウトが表示されるたびに、デザイナー氏は口惜しそうで、なんとなく申し訳ない気分になる。

 もちろん、筆者も仕事上、Windows環境のマシンも並行して使用しており、こちらでは、XP、IEという実にマジョリティな環境で、調査結果の9割の一角を占めている。マイノリティ環境だとうまく表示されないWebサイトやサービスのチェックにはこちらをメインに使用している。が、そのたびに「長いものには巻かれろ」「多勢に無勢」といった、メディアにあるまじき考えが脳裏をよぎり、イカンイカンとマイノリティ環境に戻って原稿(レポート)を書いたりするのである。単に新機種の買えないマカーなだけでは、という気もするが、もちろん気のせいだろう。

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