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助けて、Appleジーニアス!――MacBook Air故障てん末記(後編)(2/2 ページ)

» 2008年06月27日 11時00分 公開
[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK
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 皆さんにはその後の展開が想像できるだろうか? 午後6時15分ごろAppleストアに着くと、コンシェルジェはAirを店の奥へ持って行った。彼女は30分後に戻ってきて、わたしのユーザー名とパスワードを聞いた。セーフモードで立ち上げると、ゆっくりとログイン画面にたどり着いた。さらに20分後、彼女はそのAirを、別のAirが入った箱に載せて戻ってきた。わたしはその日2台目の新しいAirを手に入れた。

 今使っているのはその2台目で、さくさく動いている。カリカリ音もしないし、動作が目に見えて速くなった。たぶんHDDのせいだろう。困らされることもない。Appleがすぐに、1台だけでなく、2台も交換してくれたおかげだ。1台目の交換だって太っ腹だったのに。

 それから、この数年間やりかけにしていた作業を終わらせることにした。仕事と趣味のほとんどはデスクトップ以外の場所でやっているが、わたしにはまだ時代遅れのデスクトップの習慣もたくさんある。こうしたリッチクライアントにまつわるデスクトップ神話は、Adobe、Microsoft、さらにはApple、そのほかの多くのデスクトップソフトメーカーが広めてきたものだ。Web2.0こそ現実だ。ほとんどの人は、大半の時間をデスクトップアプリケーションに注いでなどいない。おそらく、Outlookと1990年代の習慣にとらわれている人を除いては。

 わたしがローカルで使わなければならないデータは音楽だけだが、それはむしろ自分の好みでそうしている。写真はカメラからPCに移すが、最終的にはオンラインギャラリーに置いている。文章を書くのは(ブログやSNSは)Webブラウザ、電子メールソフト、IMクライアント、テキストエディターでやっている。書式を整える必要はないため、Wordのようなプログラムはめったに使わない。リッチテキスト、HTML、XML文書はiDiskのようなサーバクラウドで簡単に保存できる。RSSクライアント(NetNesWire)は使っているが、フィードはサーバに同期化されていて、リカバリもブラウザからのアクセスもできる。

 だから今日から、もっと多くのデータをデスクトップからサーバに移すことにする。ローカルに保存するわずかなデータはバックアップを取る。これで、テストのためにLeopardとWindows Vistaをたびたび切り替えるのがもっと楽になるはずだ。予想もしていなかったことだが、突然MobileMeがすごく待ち遠しくなった。7月11日が明日だったらいいのに。

 ここであなたに聞きたい。あなたは自分のデータがどこにあるか把握しているだろうか? そのデータは無事だろうか?

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