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» 2007年09月21日 23時12分 UPDATE

3分LifeHacking:PC内にメール送信サーバを設置する

ホテルのネット環境や公衆無線LANなど、ネットに接続できる環境は多彩になった。本来はISPが提供しているメール送信サーバ(SMTP)からメールを送るべきだが、PC内にSMTPサーバを用意しておくと、いざというときに役立つ。

[斎藤健二,ITmedia]

 昨今のビジネスシーンで電子メールが使えないことは、即、ビジネスが止まることを意味する。受信サーバが止まってしまってメールが受けられないときはどうしようもないが、実は送信に関してはメールサーバが止まっても対応することが可能だ。

 ご存じの通り、電子メールはPOP3/IMAP4サーバがまず受信し、それをPCの電子メールソフトを使って閲覧したりダウンロードしたりする。送信時は、電子メールソフトがSMTPサーバに向けて送信し、SMTPサーバから相手に送られる。つまり自分のPC内にSMTPサーバを設ければ、普段使っている電子メールサーバが動かなくてもメールを送信することは可能だ。

 ISPのメールサーバがトラブルを起こし動かないときに使えるのはもちろん。そのほかには、どんなときに利用する利点があるのか。

 例えば、迷惑メール送信防止のため、一部のISPは他社ISPから接続してメールを送信することができないようになっている。「POP before SMTP」などの認証を使っていれば問題ないが、単に禁止されている場合だと、ホテルのADSL回線や公衆無線LANからネットに接続し、メールを送信するときに問題が起きる。またSMTPサーバ側で添付ファイル容量を制限している場合も問題だ。

 一部のセキュリティ系ソフトは、何かトラブルがあったときにメールで通知してくれるようになっているが、これもSMTPサーバを設定する必要がある。

オンラインソフトのSMTPサーバを使う

 SMTPサーバはオンラインソフトとしても提供されており、ダウンロードして実行すれば自分のPCから直接メールが送れるようになる。

 簡単に利用できるのは札幌ソフト開発工房の「Radish」だ。ダウンロードしたら「Radish.exe」を起動すれば、タスクトレイに常駐する。

 メールソフトのほうは、ISPのSMTPサーバの代わりに「localhost」と指定する。たったこれだけで、ローカル簡易SMTPからメール送信が行える。

ks_smtp1.gif ThunderbirdでSMTPサーバにlocalhostを指定した例

 RadishはPOP機能も備えた高機能なソフトなので、細かく設定すればさまざまな利用が可能だ。

 またWindows XP(Homeを除く)には、標準でSMTPサーバ機能が搭載されている。「プログラムの追加と削除」から「Windowsコンポーネントの追加と削除」を選び、「インターネットインフォメーションサービス(IIS)」をインストールすれば、SMTPサービスも含まれている。

GmailのSMTPサーバを使う

 スパムの嵐に対抗するため、各ISPはさまざまな対策を取っている。特にローカルSMTPサーバはスパムメールの送信に使われることから、「Outbound Port25 Blocking」といった対策を施すISPも多く、環境によってはローカルSMTPサーバからメールが届かない……ということも多い。特に携帯電話宛のメールは、ほとんど届かないと思った方がいい。

 こうしたことを考えると、ローカルSMTPだけではなく、外部から使えるネット上のSMTPサーバも準備しておきたい。

 現在最もポピュラーなのは、GmailのSMTPサーバを使うことだろう。アカウントを取得したら設定から「メール転送とPOP設定」タブから、「POPを有効にする」にチェックを入れる。

 メールソフト側では、下記の設定を行えば、GmailのSMTPサーバ経由でメールを送信することができるようになる。

項目 設定
SMTPサーバ smtp.gmail.com
認証の使用 有効
TLS/SSL 有効
ポート番号 465 または 587
アカウント名 Gmailユーザー名@gmail.com
電子メールアドレス Gmailのメールアドレス
パスワード Gmailのパスワード
ks_smtp2.gif ThunderbirdでGmailをSMTPに指定した例

 ローカルSMTPサーバは、イントラネット内でメール送信のテストに使ったり、SMTPサーバが重かったり、落ちているときにも使えたりと、うまく活用すれば便利なツールだ。ただしスパムメールと誤認識され、メールが届かない──というリスクもあることには注意したい。

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