笑顔がタイムカードになる日Biz.ID Weekly Top10

今週は国内最大級の情報通信・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC」が開幕しました。筆者が気になった展示はオムロンの「リアルタイム笑顔度測定技術」です。

» 2007年10月04日 14時47分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 先週のアクセスランキングで10位に入ったのは、風邪が仕事に与える損失の調査記事です。10月に入ってさすがに涼しくなり、“風邪シーズン”の到来を感じます。体調管理には万全を期したいですね。

 さて、今週は幕張メッセで「CEATEC JAPAN 2007」が開幕。ITmediaでもCEATECの特集ページを用意しています。Biz.IDでも取材に出かけました。

 CEATECというと、国内最大級の情報通信・エレクトロニクスの総合展示会。いわゆる最先端のITテクノロジーを展示しています。いきなりビジネスの現場に使えそうというものはそれほど多くはないのですが、筆者が気になった展示もありました。それは、オムロンの「リアルタイム笑顔度測定技術」です。

 この技術は、カメラで読み取った2次元の顔画像を、あらかじめ用意した顔の形状の3Dモデルとマッチングして分析するというもの。口元や目尻、しわの様子などから“笑顔度”を判定します。ITmedia Newsの記事にもあるように「口角を少し上げるくらいだと70%前後で、口角を思いっきり上げて笑ってみると100%に上昇」する。口元が少しほころぶくらいの作り笑顔だとばれてしまいます。また、「みけんにしわを寄せて少ししかめっ面をしてみると、一気に20%に低下した」とも。筆者も同じように試してみましたが、それなりの精度で判定しているように感じました。

しっかり笑顔だと90%は超える
微笑み程度だと70%ぐらい
笑い顔でなければ数%に

 会場のスタッフに聞いたところ「営業スタッフの出社チェックに応用できる」といいます。対面営業がメインであれば、笑顔が何よりの武器。出社するときに鏡の前で笑顔をチェックする営業担当者も少なくないはず。このチェックを笑顔度測定技術でやってしまおうというわけです。

 出入り口に設置すれば、タイムカード代わりにも利用できるともいいます。一定の笑顔度以上の人を出勤扱いにするのです。機械に笑顔を判定されるなんて面白くないかもしれませんが、「機械の前にならんで、一生懸命笑顔を見せる社員たち」を想像すると思わずにやけてしまいました。笑顔がタイムカードになる日──そんな日がいつか来るのでしょうか。

 なお、先週のアクセスランキング1位の「PCのスペックで気にすべきはメモリ容量」は、作成途中の記事が公開されてしまったようで注目を集めてしまいました。なるべく早く記事を公開したいという担当者の気持ちがあったかもしれませんが、見苦しかったことは否めません。申し訳ございませんでした。

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