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» 2011年08月31日 17時00分 UPDATE

ソーシャルブランディングの時代:ソーシャルメディア別ワンランク上の活用法 (1/8)

連載「ソーシャルブランディングの時代」もいよいよ最終回。今回はブログ、Twitter、Facebookの3大ソーシャルメディア別に活用法を紹介します。

[大元隆志,Business Media 誠]

 連載「ソーシャルブランディングの時代」もいよいよ最終回。今回はブログ、Twitter、Facebookの3大ソーシャルメディア別に活用法を紹介します。TwitterとFacebookの便利なツールをリンク集としても記載。それぞれの項目最後に載せてますのでお見逃しなく。

ワンランク上のブログ活用――重要性はむしろ高まる

 ソーシャルメディアが台頭してきたことで、国内のブロガーを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。Twitterが盛んにメディアに取り上げられた2010年には「ブログはもう終わった」と評価する人も多くいましたが、ブログの価値は以前よりも増しています。それには以下の3つの理由があります。

(1)ブログを書くことで出版への道のりが近くなった

 私自身、ブログを通して執筆依頼や講演依頼を頂く機会が増えました。私の周辺のブロガーも、次々と著書デビューをするようになっています。それには以下のような背景があります。

編集者に聞いたブロガーの出版が増えている理由
1 ソーシャルメディアを活用し、特定分野のスペシャリストを探しやすくなった
2 ブログを見ることで、文章力が分かる
3 Twitterなどの反応から、ブロガーの人気が分かり、販売部数を考えやすい
4 ソーシャルメディアをうまく活用しているブロガーには、書籍の販促を期待できる

 本を出版することがブログを書くことのゴールではありませんが、出版への道が近くなっているのは確かです。自分の著書があることは、社会的ステイタスを大きく向上させますから、活用しない手はありません。

(2)ブログメディアの台頭がブロガーの地位を向上

 現在から5年ほど前は、ブログというと誰でも書けるものであり、友達と交流するために日々の出来事を日記風に書く人達が大半でした。しかし、最近は「ブログメディア」と呼ばれるジャンルが脚光を浴びています。従来の誰でも書けるブログサービスは、ブログを書く場所を提供するものでしたが、このブログメディアは、特定の人達だけに書く場所を提供します。そうすることで記事の品質を高め、既存のニュースサイトでは手の届かない深い考察などをその道の専門家に書いてもらい、ニュースサイトとの差別化を図ろうという趣旨で運営しています。

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 特定の領域にフォーカスしたブログメディアで記事を書くことは、その業界内で一目を置かれる存在になることを意味します。また、こういったブログメディアはメディア関係者の注目も集めているため、そこで活躍することは出版や講演依頼にもつながります。

(3)すきま時間の時代にテキストは一層重要になっていく

 1分1秒を争う忙しい現代社会において、時間はある意味、お金以上に重要な価値を持ちます。そんな時、テレビの10分間のニュースは、視聴者を10分間拘束することになります。しかし、テキストで提供されるブログであれば、動画で10分かかる内容を3分間で読めるかもしれません。要約だけなら30秒で済むかもしれません。

 忙しい時代において、時間を圧縮できるテキストコンテンツは非常に重要な存在になっていくでしょう。また情報量が圧倒的に増加した現代において、検索できることも重要です。テキストデータであれば、簡単に検索対象となるので、検索エンジンからのアクセスも期待できます。

ブロガーのステップアップ

 前述したような流れから、今では本人の意思次第で、単なるブロガーではなく、出版や雑誌への寄稿が昔に比べて簡単にできるようになってきました。典型的なブロガーのステップアップ例を示します。

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(1)ブログを開設する

 ブログを書くことのできるサービスを探して、ブログを始めます。検索エンジンから検索される方が好ましいので、ステップアップを考えるなら、SNSの日記サービスよりもブログサービスを利用することを推奨します。国内でアメーバ(Ameba)、FC2ブログ、ライブドア(livedoor)ブログが人気です。海外ではGoogleのBloggerが有名です。どのサービスを利用しても簡単に始めることができますので、自分の気に入ったサービスを選ぶとよいでしょう。

 ブログサービスのアカウントを取得したら、ブログのコンセプトとタイトルを決めます。コンセプトは、自分がソーシャルメディアで叶えたい目標や、マイクロセレブになりたい領域を軸として検討するとよいでしょう。コンセプトが明確になったら、そのコンセプトが伝わるブログタイトルを決定します。

 こうしてブロガーとしての第1歩を踏み出します。初めはアクセス数も中々伸びず、続けていくことに苦痛を感じるかもしれませんが、ブログを書き、TwitterやFacebookで告知すると、徐々にあなたの記事に対するコメントがもらえるようになっていくことを実感できるはずです。そういったコメントに対して感謝の気持ちで応えていけば、ファンの数が徐々に増えていき、あなたは知らず知らずのうちにブロガーとしてのステージを進めていくことになるでしょう。

(2)ブログメディアへのデビューを目指す

 自分が目標とするブログメディアを探し、そこでブログを書くことを目標にしましょう。ポイントは、ブログメディアはメディア系企業が運営しているケースが大半であるため、審査はプロの編集者によって行われることです。審査では、本人のバッククラウンドや記事の質が見られます。ブログを毎日コツコツ書いていることは、それほど重視されません。

 そういった編集者の眼鏡にかなう質の高いブログを書くようにしましょう。そのためには単なる日記ではなく「記事を書く」ということを心掛けるとよいでしょう。

日記 記事
テーマはない テーマを持って書く
私的な事柄 読者を想定し、読者の興味の対象
反応を求めない 反応がなければ意味がない
自分だけが理解できればいい 理解してもらわなければ意味がない
誰かに伝える必要はない 伝えたいメッセージがある

 なお、私も起業家や経営者向けに、業界動向を発信するブログメディア「ASSIOMA」を運営しています。ここで執筆するブロガーの育成や、ソーシャルメディアを活用したブランディング活動の支援も行っています。私達と一緒にオピニオンリーダーを目指したい方は、ぜひご一報ください。

(3)出版・寄稿を目指す

 出版や寄稿に至る近道は、1年半後に流行るサービスを見つけ出し、それに関連するブログを事前に多数書いておくことです。そのためには常にアンテナ感度を高め、情報を収集しておく必要があります。「キュレーション能力を高める方法」を参考にして、常に自分のアンテナを周囲に張り巡らせておきましょう。

 そして、出版にあたって大切なことは「人気」を獲得しておかなければならないということです。ニッチな市場で、その道のプロがあなたしかいないのなら、人気はなくても専門性が評価されて、出版の話が訪れるかもしれませんが、メジャーな市場では人気のある人の所に出版の相談が行きます。出版社は商売ですから、販売部数が期待できる著者の所へ相談に行くのは当然です。ソーシャルメディアを駆使して、自分のファンを作っておくことで、出版社からの反応も良好になるでしょう。

 もし、出版するに至ったら、あなたは確実にその道のマイクロセレブとして一歩を踏み出したことになります。

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