英語表示やスタンプ機能、伝わるグループウェア目指す「desknet's NEO」

ネオジャパンは、グループウェア「desknet's NEO」をver2.0にアップデート。Webクリッピングや短縮URL生成、スタンプなど計100以上の新機能を追加した。

» 2014年02月19日 16時00分 公開
[上口翔子,Business Media 誠]

 「使ってうらやましいと思われるグループウェアに」――。ネオジャパンは2月19日、グループウェア「desknet's NEO」の大幅アップデートを発表した。英語表示に対応したほか、Webクリッピングや短縮URL生成、絵文字・スタンプなど計100以上の機能を追加。PCのほか、スマートフォンやタブレットでもより使いやすくなった。

「desknet's NEO」のスマートフォン版(iOS、Androidに対応)。左からトップページ、スケジュール、「ネオツイ」と呼ぶチャットコミュニケーション画面

 desknet's NEOは、ネオジャパンが提供する大規模企業向けグループウェア「desknet's」を、数人から数万人までの幅広い業種で使えるようにしたもの。スケジュール管理やワークフロー、社内ソーシャル、文書管理など計25の主要機能で構成している。2013年2月に提供を開始し、累計ユーザー数は290万以上(2013年9月実績)。

「desknet's NEO」のPC版トップページ。Windows XP以降、MacOS 10.6以降で動作し、対応ブラウザはInternet Explorer 8以降、Google Chrome、Firefox、Safari

 最新版では、海外支社を持つ企業向けに英語インタフェースへの切り替えに対応したほか、スタンプ付きメッセージやWebクリッピング、短縮URL生成などの機能を追加。Webクリッピングの機能は、セキュリティリスクの問題から社員にEvernoteの利用を許可していない企業に「desknet's NEOであれば安心して、インターネット上にあるような便利な機能が多数使える」(ネオジャパン)とアピールしている。

「desknet's NEO」ver2.0の主な新機能

 今回追加された新機能は主に5つのトピックに分けられる。

グローバル対応

 ユーザーインタフェースを、ユーザーごとに日本語/英語に切り替えられるようになった。外国人スタッフや海外拠点の現地スタッフとのやりとりもスムーズに行えるようになる。なお、本機能は2014年3月下旬の追加アップデートで対応予定。

英語版インタフェース

ワークフローの強化

 ペーパーレス化を推進するワークフローも改善。管理面では、「内部統制」を意識して申請書が正しい承認者に正しい経路で確認・承認されるよう経路設定を強化した。利用面では、関係者に申請書を回して承認可否を検討する機能や、文書管理への保管時にフォルダを振り分ける機能などを追加した。

ワークフロー 申請経路設定/申請書の回付

Webページの取りこみ、短縮URLの生成

 インターネット閲覧中に気になったWebページや画像を1クリックでキャビネットに取り込む「Webクリップ」機能を搭載。クリックカウントに対応する「短縮URL」機能も追加。desknet's NEO内のキャビネットに取りこんだ情報を短縮URLで共有すれば、社内の人にどれだけ閲覧されたかなどの情報が分かる。

Webクリップ/短縮URL

絵文字やスタンプの送信

 チャット感覚でメッセージをやりとりできる「ネオツイ」のダイレクトメッセージに、絵文字とスタンプ機能を搭載した。なお、本機能を利用したくないユーザーはOFF設定も可能。

ネオツイとスタンプの送信

目的別ポータルサイトの構築

 WebサイトやHTMLの知識がなくても、画像や写真が入ったコンテンツを作成できる、新しいコンテンツエディタを搭載した。コンテンツを組み合わせれば、誰でも簡単に社内向け情報発信サイトを作れる。

総務ポータル、社内報の作成例

すべての人が使いたくなるグループウェアに

齋藤晶議社長

 ver2.0は、ユーザーが集めた情報を共有し、周囲からの反応を得ることでさらに情報共有の和が広がるサイクルを意識したものとなっている。齋藤晶議社長は昨今シリコンバレーを中心に話題となっている“グロースハッカー”を引き合いに、「ユーザーの口コミから利用者が増加していく効果を狙いたい。desknet's NEOのよさは、よりユーザー同士のつながりが密になり、(情報が)伝わるようになること。desknet's NEOを使っているユーザーを持て、多くの人が使いたくなるようなグループウェアを目指したい」と話す。

 近日中には中国語表示への対応を、2014年内にはver3.0へのメジャーアップデートを予定しているという。「あっと驚くようなアップデートを予定しているので、期待してほしい」(ネオジャパン)としている。

 価格は5〜300ユーザーまでのスモールライセンスが5ユーザー3万9800円から。300ユーザー以上のエンタープライズライセンスが300ユーザー150万円から(すべて税抜き)。動作確認済み環境は、Webサイトを参照のこと。

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