モノを減らしたことで得られるモノがある仕事効率アップのカギはかたづけにあり

なかなかかたづけが進まないときは、本当に「もったいない」のは何かを考えながら、モノを減らしていくのがポイントです。うまくモノを減らすことができれば、モノ・スペース・機会が有効に活用され、仕事の効率・能力アップにつながります。

» 2015年01月23日 06時00分 公開
[企業実務]

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 本記事は、企業実務のコンテンツ「仕事効率アップのカギは片づけにあり」から一部抜粋・編集して掲載しています。


Photo マンガ:青木秀一

 Step1「外に出す」Step2「分ける」に続いて、デスク周りを効果的にかたづける「整理の4ステップ」の3回目は、Step3「減らす」です。

 書類を捨てられない人はとても多いです。捨てればいいと理解していても、「捨てるにはもったいない」といった思いが出てきて、かたづけが進まないようなのです。

 そこで、まずモノを「捨てる」ということは「減らす」ことであると捉え、そのなかに「捨てる」「人にあげる」「引き継ぐ」「リサイクルする」などの選択肢があると考えるようにします。

本当に「もったいない」のは何か

 さらに、「もったいない」という言葉を正しく理解することも大切です。

 「もったいない」とは元々仏教用語で、勿体(モノが本来持っている価値)がないということ。モノの価値が発揮されない状態が本当の「もったいない」なのです。

 あなたがもったいないと感じて使わないモノを取っておくことは、モノ・スペース・機会の3つが死んでいるといえます。

 「モノ」は、書類が活用されずに引出し等の肥やしになっていること。「スペース」は、引出し等が死蔵書類をしまうための場所となっていること。「機会」は、書類が大量にあるため必要な1枚がすぐに見つからず、時間をロスしたり重要なアイデアを書いた紙が不要な書類に埋もれて仕事のチャンスを失ってきたということ。

 つまり、“あなた自身”が生かされなかったということになるのです。

 モノを減らすことができれば、本当に大切なモノだけが活用され、スペースも有効利用され、あなたはいろいろなチャンスに恵まれて能力をフルに発揮できます。

 モノを減らすことは、あらゆる物事を生かすスタートにつながります。本当に「もったいない」のは何なのか、考え直してみませんか?

著者プロフィール:小松 易(こまつやすし)

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日本初の片付け士。「“片付け”を通じて人生を変える」をコンセプトに、経営者や企業向けのコンサルティングや研修を行っている。著書にベストセラー『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(中経出版)ほか。スッキリ・ラボ


マンガ著者プロフィール:青木秀一(あおきしゅういち)

マンガ・プロダクション アウチ!代表。マンガ冊子、マンガパンフレット、マンガチラシなど紙・Web問わず広告・宣伝のためのマンガ企画・制作を行なっている。マンガプロダクション アウチ!


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