「いつでもいい」の真意は「今すぐほしい」：ちょっとした気づかい

「いつでもいい」という言葉の裏には「今すぐほしいのだけど、あなたが忙しそうなので……」という、心の声がぶら下がっているのです。

[森本早苗，Business Media 誠]

集中連載：ちょっとした気づかい

　この連載は森本早苗著、書籍『ちょっとした気づかいがあなたの人生を変える』（アスコム）から抜粋、再編集したものです。

人間関係がうまくいっている人に共通する要素があります。それは、「気づかい上手である」ということです。

　・お礼の手紙は手書きで丁寧に書く
　・いつもはっきりした声を出す
　・「いつでもいい」と言われてもすぐに行動する
　・相手の家族のことも気づかう
　・おしゃれであるよりも、まずは身ぎれいな服装をする

「気づかい」は、お金もかからず誰でもすぐにできるとても大切なスキルですが、意外にできていない人が多いのも事実。

この本では、55年間トップセールスを記録し続けているカリスマポーラレディが日々実践している「気づかいの極意」をはじめて公開しています。83歳の今もなお現役で、成果を出し続けていられる理由がこの「気づかい」にあるのです。

　私は、お客様に「○○してほしい」と言われたら、すぐに行動を起こします。

　例えば、「いつでもいいので、一度カウンセリングをお願いしたい」と言われたとき。

（写真と本文は関係ありません）

　スケジュールの見直しはもちろん、休日や早朝や夜遅くなどでも、相手の希望であれば対応するようにしています。

　「いつでもいい」という言葉の裏には「今すぐほしい（○○したい）のだけど、あなたが忙しそうなので……」という心の声がぶら下がっているものなのです。

　「いつでもいい」という言葉に、決して安心をしてしまってはいけません。むしろ「お尻に火を点けられた」と思って、急いで行動するべきです。