尊敬できる上司がいない? ならばマンガやドラマの主人公に学んでみようBiz.ID Weekly Top10

上司を尊敬できない、近くに見習うべき人がいない……。そんな悩みを持っている人はマンガやドラマの登場人物をメンターにしてみてはいかがでしょう? まじめな主人公だけでなく、“悪役”からも学ぶことがあるかも。

» 2015年02月28日 20時11分 公開
[後藤祥子,Business Media 誠]
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 新入社員を迎える4月も間近に迫ってきた2月最終週のWeekly Top10をお送りします。

 最もアクセス数が多かったのは、レノボのプリインストールソフトにセキュリティ面の問題があったという記事。ネットの検索時に広告を挿入させるソフトが、暗号化されたSSL通信を傍受する仕組みを持っていたという事件について解説しています。こうした事態が起こったときに対処できるよう、情報システム部門のスタッフは情報収集を欠かさないようにと筆者は指摘しています。

 珍しいところでは、2006年に掲載されたシャアの名言に学ぶ、仕事術(上)が、6位にランクインしています。尊敬できる人が身近にいない、と悩んでいる人は、好きなアニメや漫画の主人公から学んでみるのも1つの手ですよね。Biz.IDにも「マンガ『弱虫ペダル』に見る動機付けの重要さ」「マンガ『ジャイキリ』に学ぶ、“変化に強いチーム”の作り方」「マンガ「ジャイキリ」に学ぶ、“変化に強いチーム”の作り方 」「マンガ『東京トイボックス』に学ぶ、ブラック企業とクリエイティブな熱狂集団を分けるたった1つの違い」といった記事がありますので、興味がある方はぜひ、ご覧ください。

海外ドラマの“悪役”にビジネスを学ぶ?

 海外ドラマ好きな私は、弁護士ドラマの「グッド・ワイフ」「スーツ」などからビジネスの知識やヒントを得ています。

 グッド・ワイフは実際に米国で起こった事件をモチーフにした内容も多く、そうした事件の背景を知ることができるのがおもしろいところ。ビットコインについて初めて知ったのもこのドラマからでした。また、このドラマについては、NHKの「海外ドラマスタッフブログ」でドラマの内容をさらに深掘りした解説が公開されるので、併せて読むとより知識が深まります。スーツは、弁護士ドラマながら、ドロドロした社内政治の世界が描かれることも多く、そんな中でのかけひきや立ち回り方から学ぶところがあったりします。

 日米に拠点を持つ、クリエイティブラボ「PARTY」のクリエイティブ・ディレクターでファウンダーの中村洋基氏も、海外ドラマをビジネスに生かしているのだそうです。中村氏が推すのは、善良な化学教師が覚醒剤作りに目覚め、どんどん悪の道にのめり込んでいくさまを描く「ブレイキング・バッド」。主人公のウォルターは麻薬王へとのぼりつめていく中で、これまで経験したことのないレベルの「選択」と「決定」を迫られるわけですが、この課程や生きざまが参考になるそうです。

 「ウォルターの人生は、『選択』と『決定』の連続であり、そこは経営者も同じです。私は、独立したときに、ヒラ社員から経営者という立場になったので、選択と決定の難しさを日々感じています。どう既存のルールにのっとって、どこを崩すか――。これを自由に決められるのが経営者です。ウォルターのやってることはめちゃくちゃだけど、どんなことがあっても結局はジェシー(元教え子で覚醒剤作りのパートナー)を裏切らなかったり、自分では薬をやらなかったり、最低限の『善のルール』があります。基本的に悪い奴なんだけど、どこか憎めない、愛せるキャラクター。ビジネスでもなんでも、リーダーといわれる人は、傍若無人のようでいて、どこか愛せる魅力を持っている。だから、経営者という目線でウォルターを見て、勉強にしたりします。あんなリーダー、イヤですけどね(笑)」(中村氏)

 あの投資の神といわれているウォーレン・バフェット氏も、「マフィアのボスとの交渉、マフィア界のトップにのぼりつめるまでのウォルターの戦略はビジネスパーソンとして参考になる要素がつまっている。ウォルターは名ビジネスマン」と太鼓判を押しているそうです。

 楽しみながらビジネスのあれこれを学べる海外ドラマ、あなたもお気に入りの1作を見つけてみませんか。

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