斉藤: いえいえ、まだまだです。まだバッテリーの持ち時間を伸ばせるかもしれません。まだまだGPSの信頼性を上げることができるかもしれません。まだまだ表面の傷がつきにくいようにできるかもしれません。「タフネス」というコンセプトがあるので、まだまだやれることがたくさんあるんですよね。
時計だけをみると、「もう限界」と感じられるかもしれません。しかし、樹脂よりも強い素材が開発されるかもしれません。そうなれば、さらにタフな時計を開発できるかもしれません。
普段、さまざまなメーカーさんと話をさせていただいているのですが、いろんな技術を持っていらっしゃる。そうした人たちと一緒に仕事をしながら、新しい技術を取り入れていきたいですね。ひょっとしたら、未来のG-SHOCKは宇宙でも活躍できるかもしれませんよ。
土肥: おー。
斉藤: マイナス100度、マイナス200度の世界でも耐えられるようになるかもしれません。800度、1000度という高熱の中でも使えるようになるかもしれません。このように考えると、G-SHOCKがこれまで乗り越えてきた“壁”って、まだまだ低い。
なので、これからも新しい製品をつくっていかなければいけません。新しい素材、新しい技術、新しい考え……なにを取りれてもいいと思っているんですよ。ただ、必ず“進化”させなければいけません。
そうでないと、新しい製品をつくっている意味がありませんからね。
(終わり)
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