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「有休取得の義務化」はうれしい? 「中小企業には厳しい」「残業が増えそう」と心配する声も19年4月から

» 2018年11月16日 18時38分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 2019年4月から全ての企業において年間10日以上の有給休暇が付与される労働者に対して、年間5日以上の有休取得が義務化される。オンライン総合旅行サービス「エアトリ」は、「有給休暇取得の義務化」についての調査結果を発表した。

 現在、年間5日以上の有休を取得している人は全体で70.8%と、既に多くの人が義務化される日数を超える有休を取得していることが分かった。

photo 現在、年間5日以上の有休取得している?(=エアトリ調べ)

 有休取得が義務付けられた場合にどう活用したいかでは「海外旅行」(76.0%)が最多だった。その他には「国内旅行」(58.4%)、「自宅でゆっくり」(42.4%)、「家族と過ごす」(22.9%)、「自己メンテナンス」(22.0%)などが挙がった。

photo 有休取得が義務化されたらどのように活用したい?(=エアトリ調べ)

 有休取得義務化についてどう思うか聞いたところ「とてもうれしい」(自身が就業中の人:44.1%、パートナーが就業中の人:55.8%)と回答した人が最も多かった。

 回答者からは「休むことに罪悪感を覚えないし、現場の理解も得やすい」「全く有休が取れないので、法で義務化してもらえるととてもうれしい」「有給休暇があれば安い時期に旅行に行ける」など前向きな意見が出た。

 一方で「大企業には効果的だと思うが、中小企業にとっては厳しいルールだと思う」「(有休を取得する代わりに)その分残業が増え、職場がブラック化するのが怖い」「置かれている立場にもよる。義務化が一概に望ましいとは思わない」と有給取得義務化を懸念する声も寄せられたという。

 調査は10月25〜28日にかけて、10〜79歳の男女1151人を対象にインターネット上で実施した。

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