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「技術職の残業」が少ない企業 トヨタやシャープを抑え1位になったのは……研修制度も充実

» 2019年01月16日 11時47分 公開
[ITmedia]

 技術職の残業時間が最も少ない企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが調査した結果、1位はキヤノンで月12.3時間だった。社員からは「開発部門の残業は月20時間程度。残業代はしっかり出る」「残業は極めて少ない。設計開発系を除き、基本的には残業できないシステムになっている」といった声が寄せられた。

 また、同社では各専門分野を磨く研修制度や大学の修士課程で業務に連動した研究分野を学ぶ技術者海外留学制度なども整えているという。

photo キヤノン公式Webサイト

 2位はシャープ(月17.5時間)。「定時になると皆帰宅する。管理職も帰宅が早い。休日出勤もないのでプライベートの時間はたくさんある」「休日出勤はしたことがない。プライベートの時間も取りやすい」と、オフの時間を十分に確保できるようだ。

 3位はトヨタ自動車(月21.4時間)。「残業時間は年間360時間で抑えるよう指示される。付与された年休は消化するよう促されるため、年休は非常に取りやすい」「非管理職の労務管理は厳しく、さまざまなログが監査されるため無制限に残業できない仕組みがある。仕事量は多いので限られた時間の中で効率よくアウトプットすることが求められる。休日出勤する場合は振替休日を取るか残業にカウントするか選べる。年休100%消化も必達事項だ」などの意見が挙がった。

 4位はパナソニック(月23.1時間)。「上司も率先して早く帰宅する。研究所では個人の裁量が大きく、ほとんど残業しない人もいれば30時間程度する人もいる」「午後8時以降に仕事する場合には申請する必要がある。休日出勤は基本的にない」と、残業や休日出勤させない環境に満足する意見が寄せられた。

 5位はSUBARU(月23.8時間)。「残業は自分である程度調整可能だ。休日出勤すれば代休を取るよう促される」「休暇については月1回を目安に取得する取り組みがある。休日出勤は少なく、組合では(休日出勤を)減らす活動をしており、不満に思うことはない」という。

photo 技術職で「残業が少ない企業」ランキング(=グローバルウェイ調べ)

 調査は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載がある企業を対象に、17年4月1日〜18年3月31日に「キャリコネ」に技術職として登録しているユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業をランキング化した。

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