ビジネス戦略とアプリケーションを結びつけた後、次のステップは、「あるべき姿」としてのエンタープライズアーキテクチャを描くために、従来のアーキテクチャと将来のアーキテクチャの関係を把握する。あくまでも、トップダウン形式で実行していくことが成功の条件だ。
新旧アーキテクチャ間の関係を考える際には、「情報」「技術」「ビジネス」の3つの視点を持たなくてはならない。
たとえば、情報アーキテクチャならば、データ、アプリケーション、統合、アクセスポイントというように、必要な項目ごとに各アーキテクチャの要素を細分化することで、情報システムを詳細まで含めて的確に把握する。ガートナーはこうした分類作業を「技術参照モデルの構築」と呼ぶ。
さらに、技術参照モデルのライフサイクルを作成し、廃棄する技術あるいは新たに導入する技術などを考える。第3ステップのまとめとして言えることは、こうしたアプローチをあくまでもトップダウン型で、かつビジネス主導で行っていくことだ。
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