CIOが経営者を説得してEAを導入するための秘訣は?(3/5 ページ)

» 2004年11月26日 11時36分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

第3ステップ――選択とモデル化

 ビジネス戦略とアプリケーションを結びつけた後、次のステップは、「あるべき姿」としてのエンタープライズアーキテクチャを描くために、従来のアーキテクチャと将来のアーキテクチャの関係を把握する。あくまでも、トップダウン形式で実行していくことが成功の条件だ。

詳細図。従来のアーキテクチャ領域とEAが実現する将来のアーキテクチャの関係を明らかにする。

 新旧アーキテクチャ間の関係を考える際には、「情報」「技術」「ビジネス」の3つの視点を持たなくてはならない。

 たとえば、情報アーキテクチャならば、データ、アプリケーション、統合、アクセスポイントというように、必要な項目ごとに各アーキテクチャの要素を細分化することで、情報システムを詳細まで含めて的確に把握する。ガートナーはこうした分類作業を「技術参照モデルの構築」と呼ぶ。

 さらに、技術参照モデルのライフサイクルを作成し、廃棄する技術あるいは新たに導入する技術などを考える。第3ステップのまとめとして言えることは、こうしたアプローチをあくまでもトップダウン型で、かつビジネス主導で行っていくことだ。

技術参照モデルのライフサイクルを作成

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