まず、Accessで作成した簡単なデータベースを用意した。売上マスターと製品マスターという2つのテーブルを持ち、金額クエリーにより2つのテーブルを連結する。このほかに、いくつかの補助的なクエリー、フォーム、テーブルを持っている(サンプル:B_test1_MS.mdb)。
このファイルをBaseに読み込んだ。テーブル/クエリーとも、テーブルとして表示される。データは全て正常に表示された。テーブルは更新もできる。クエリーのフィールドや、フィールドを使った演算も正しく表示された。ただし、フォームやレポートは、まったく表示されないという状況だ。
このように、Accessのデータは、Baseでも簡単に操作できる。フォームやレポート、新しいクエリーを追加することもでき、この時、追加したフォームなどの設定は、odbファイルとして保存されるのだ。
操作の面では、細かな違いが目に付いた。Accessのウィンドウは、大きなウィンドウの中に、クエリーやテーブルの子ウィンドウが表示される(MDI表示)。これに対してBaseでは、大きな複数のウィンドウが表示される(SDI表示)。
ツールバーの構成やボタンの種類もかなり異なっており、操作で戸惑う点も多かった。例えば、Baseにはデータ表示(データシートビュー)と画面デザイン(デザインビュー)を切り替えるボタンがない。また、「更新」や「追加」などクエリーの種類を切り替えるボタンがなかった。このようなクエリーは、SQLで直接記述することになる。
バージョン2.0でBaseが追加されたわけだが、バージョン1.xにもデータソースが備わっており、データベースとして使うことが可能だった。では、Baseという形式になると、どんな利点があるだろうか。
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