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» 2006年07月20日 18時25分 UPDATE

「Montecito」はItaniumにとって第2のチャンスとなるか? (1/4)

約1年遅れで登場したデュアルコアItanium 2に関して、Intelの予測は楽観的だ。だがDell、IBM、Sunが採用を見送る中、今の市場におけるItaniumの立場を劇的に好転させるような材料は見当たらない。IntelがItaniumを業界標準にするためには、ISVの支持を取り付ける必要があるという。

[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 アナリストらによると、Intelの新世代の64ビットプロセッサはスペック的には素晴らしそうに見えるが、これまで売れ行きが芳しくなかった製品ラインに対して、この巨大チップメーカーはあまりにも楽観的な見通しを抱いているようだという。

 Intelがようやく、デュアルコアItanium 2プロセッサを市場に投入した(関連記事)。問題は、「Montecito」がItaniumアーキテクチャーに活力を与える技術であるのか、それとも期待外れの結果が続いてきた高価なItaniumプロセッサシリーズの延長に過ぎないのか、ということだ。

 カリフォルニア州サンタクララを本拠とするチップメーカーのIntelは、7月18日にサンフランシスコで開催されたイベントにおいて「Itanium 2 9000 Series」を発表した。Hewlett-Packard、Fujitsu Computer Systems、SGI、Bullなど8社のベンダーの大規模Itaniumシステムも同時に紹介された。

 しかし、これまでの数多くのItanium発表会と同様、3社の最大手OEMの姿はそこになかった。DellとIBM、そしてSun Microsystemsである。DellとIBMはItanium市場から撤退した。SunはAMD(Advanced Micro Devices)のOpteronプロセッサを選び、これまでItaniumを採用したことはない。

 この事実に加え、競争力が高く、実績のあるRISCベースの選択肢がIBMとSunから提供されていることもあり、一部の業界観測筋では、24Mバイトという大容量3次キャッシュやオンチップ仮想化技術などの特徴を備えるMontecitoが、Intelの期待するようなヒットとなるかどうかは疑問だとしている。

 カリフォルニア州ユニオンシティにあるThe Sageza Groupのアナリスト、クレイ・ライダー氏は、デュアルコアは確かに魅力だとしながらも、「デュアルコアを搭載しているチップは多い。それに、特定のアプリケーションを除けば、そんなに大容量のキャッシュが必要なのだろうか」と指摘する。

 Intelのデジタルエンタープライズ部門のパット・ゲルシンガー上級副社長兼ゼネラルマネジャーは、「ハイエンドのハイパフォーマンスサーバ向けにデザインされた新しい“Montecito”プロセッサでは、パフォーマンスを倍増しつつ消費電力を20%抑えた」と報道陣とアナリストを前にして語った。

 「パフォーマンスを倍増させながらエネルギー消費を抑えることにより、既存のシングルコアバージョンと比べてワット当たりのパフォーマンスを2.5倍に引き上げた」とゲルシンガー氏は話す。Itanium Solutions Allianceに加盟しているサーバメーカー(上記4社のほか数社)はいずれも、新Itanium 2を搭載した製品を投入する予定だ。

 Intelの広報担当者によると、主力モデルの「9050」は2個のプロセッシングコアを搭載し、キャッシュサイズはIntelの従来世代のプロセッサに比べてほぼ3倍となっている。また、IntelのHyper-Threading技術により、1つのプロセッサに付き4つの命令(スレッド)を同時に実行できるという。

 Montecitoは初のデュアルコアItaniumチップであるだけでなく、Intel Virtualization Technologyをオンチップに装備している。17億個のトランジスタに加え、従来製品の3倍となる24Mバイトのキャッシュを搭載し、しかも消費電力は現行版のシングルコアの「Madison」チップの130ワットよりも低い104ワットである。

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