図研ネットウエイブは、ウイルスチェック時の処理を飛躍的に高速化するカナダWirelessEdgeのセキュリティアプライアンス「WirelessEdge BeSecure」の販売を開始した。
図研ネットウエイブは、9月7日よりカナダWirelessEdgeのセキュリティアプライアンス「WirelessEdge BeSecure」の販売を開始した。価格は380万円からで、10月より出荷される予定。
WirelessEdge BeSecureは、アンチウイルス機能を中心に、アンチスパムによるメールゲートウェイ(POP、IMAP、SMTP)、URL/Webフィルタリング(HTTP)などのコンテンツフィルタリング機能を提供するアプライアンス。ハイエンドモデルの「TSP-1020NX」とローエンドモデルの「TSP-1005NX」の2種類があり、プロセッサの性能、バスの規格(PCI-XかPCI)がそれぞれ異なる。
ハードウェアとしてPCアーキテクチャーを、アンチウイルスエンジンにカスペルスキー、アンチスパムエンジンにスパムアサシンを採用するなど、セキュリティアプライアンスとしては標準的な仕様だが、同社が図研ネットウエイブと共同で特許申請している「Subsonic」と呼ぶ独自の処理高速化技術が特徴となっている。
Subsonicでは、アンチウイルスによるスキャン結果の情報をデバイス間でルックアップテーブルとして一定時間共有、学習することでスキャニングの回数を減らし、セキュリティ処理で最も負荷の掛かるウイルススキャン時の負荷を大幅に減らすことができる。「Subsonicを利用すると通常の5〜10倍は高速化できる」(WirelessEdge)という。
図研ネットウエイブではFortiGate、Blue CoatといったUTM(統合セキュリティ)やアクセスコントロール製品を代理店として販売しているが、BeSecureを中規模/大規模企業でのゲートウェイセキュリティ、ISPの統合コンテンツセキュリティに活用することを顧客に提案していく。また、キャッシングやパケット圧縮などでトラフィックを最適化するWirelessEdgeのアプライアンス製品「BeFast」については、国内での販売時期は未定だとしている。
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