「ベストプラクティスも伝えたい」──企業の業績管理を成功に導くコグノスInterview(2/2 ページ)

» 2006年10月05日 07時30分 公開
[浅井英二,ITmedia]
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ITmedia エンタープライズアプリケーションベンダーが提供し始めたBIソリューションとは、どのように差別化していくのでしょうか。

パーマー コグノスには、レポーティングという分野で1979年からの四半世紀に及ぶ歴史があり、BIについては豊富な経験を有しています。

 そこで学び、理解したことは、顧客はごく単純な要件、例えば、1種類のレポートからスタートしますが、BIへの理解が進むに伴い、適用領域が拡大していったり、使い方が洗練されたり、要件も複雑になってきます。

 われわれは、製品やプラットフォームには、それにこたえるだけのパワーや機能の深さが求められると考えてきました。コグノスには、今すぐ必要でなくとも、例えば5年後のような将来の拡張ニーズにも十分こたえられる豊富な機能を提供する力があります。

 また、パフォーマンスマネジメントという領域に注目してみると、ビジネスをさまざまな観点から把握する必要があります。財務や顧客との関係、あるいは社内プロセスなどの現状を把握して迅速に改善していくには、異なるさまざまなアプリケーションのデータにアクセスし、1カ所に集約させなければなりません。ERPやSCM、CRM、HCMからのデータだけではなく、時には社外のデータもインターネットから取り込まなければならないでしょう。

 コグノスはそれを可能とすべく、オープンデータソースストラテジーを掲げていますが、ERPベンダーなどはこのような機能を提供できていません。

 もちろん、企業の情報システムは、WindowsやUNIX、Linuxなどの上でさまざまなデータベースやアプリケーションサーバ、ポータルサーバを組み合わせて使っている異種混在環境です。先ほど、オープンデータソースストラテジーについて触れましたが、Cognos 8 BIは、インテグレーションについても同様のオープンさを兼ね備えています。これがCognos 8 BIの大きな特徴であり、企業がパフォーマンスマネジメントのソリューションを展開していく上でも重要になってきます。

 こうした製品やプラットフォームの強味を踏まえた上で、最も重要なことがもう1つあります。パフォーマンスマネジメントを成功に導くには、一度にすべてをやろうとしない、ということです。これは段階的な長い道のりです。Cognos 8 BIによって個々のプロジェクトを積み重ねていくことが重要になります。

 パフォーマンスマネジメントという長い道のりを成功裏に進めていくには、「スイートスポット」と呼ばれる、パフォーマンスマネジメントを成功させるために最も重要な領域から着手し、そこでROIを最大限に引き出していくことが必要となります。コグノスは、そのためのベストプラクティスを顧客にもパートナーにも提供できます。

 10月中旬に東京で開催する「Cognos Performance 2006」では、パフォーマンスマネジメントを成功させるためのスイートスポットをどう特定するのか、どのような取り組みをして成功させるのか、われわれが学んだベストプラクティスを紹介したいと考えています。

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