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» 2006年10月13日 08時30分 UPDATE

拡大する市場に向けて投入、Xenベースの仮想化ソフト新版

市場が拡大する中、Virtual IronはXenをベースとした仮想化プラットフォームの新バージョンをリリースした。

[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 VMwareはx86仮想化分野で本当の競争に直面する時が来た――Virtual Ironはこう宣言し、その競争相手は自分たちだと考えている。

 マサチューセッツ州ロウエルに本社を構えるVirtual Ironは10月11日、自社の社名を冠した仮想化プラットフォームのバージョン3.0をリリースした。この製品は、オープンソースのハイパーバイザー「Xen」をベースとし、Intelのオンチップ仮想化技術をサポートする。3種類のバージョンが用意され、VMwareの製品とパフォーマンスで競合するとともに、価格面で優位に立つことを狙う(関連記事)

 Virtual Ironのマイク・グランディネッティ副社長兼最高マーケティング責任者は、「市場は選択肢を求めている。われわれは、あらゆるレベルでVMwareと互角に競争できるエンタープライズクラスの仮想化製品を市場に提供できると考えている」と話している。

 グランディネッティ氏は、「Virtual Iron 3.0」のβテスター25人のうち23人がVMwareのユーザーであり、Virtual Ironのグローバルサードパーティーパートナーの20社以上がVMware製品も販売しているベンダーであるという事実を指摘し、これはVMwareに代わる選択肢に対する需要が高まっていることを示す証拠だとしている。

 Virtual Iron 3.0では、32/64ビットのOSを修正なしに仮想環境で動作することができ、新しいサーバやアプリケーションのプロビジョニング、ワークロードの動的移動といったタスクが自動化される。また、物理システムを監視する機能や可用性問題に自動的に対処する機能も備える。

 今回のアップグレード製品では、「Professional Edition」「Consolidation Edition」「Enterprise Edition」という3つのバージョンが用意される。Professional版は無償の製品で、1台のサーバ(2ソケットまで)を仮想化し、管理することができる。Consolidation版はサーバ統合プロジェクト用の製品で、複数のサーバ構成の仮想化、高度な管理機能、物理/仮想サーバ移行などの機能を提供する。Enterprise版は複数のサーバ環境用の管理機能を提供し、プロビジョニング、ライブマイグレーション、高可用性、ポリシーベースの自動化、キャパシティ管理といったニーズに対応する。

 グランディネッティ氏によると、これらのバージョンはパフォーマンス面でVMwareの製品と十分に対抗でき、しかも価格は同社製品を下回るという。

 「Virtual IronがVMwareと競争できるのは、こういった充実した管理機能を備えているからだ」とグランディネッティ氏は話す。

 「競争の基準はハイパーバイザーのレベルにあるのではない。そのような時代は終わった。『仮想化された次世代のデータセンターを管理できるか』というのが競争の基準だ」(同氏)

 ニューハンプシャー州ナシュアにあるIlluminataのアナリスト、ゴードン・ハフ氏も同意見だ。

 「これからは、サービスと管理が重要になるのは明らかだ。ハイパーバイザーに対する関心は、かなり短期間で薄らぐだろう。長期的に関心の的になるのは管理に関する部分だ。ハイパーバイザーは単なる基盤技術に過ぎない」とハフ氏は語る。

 ハフ氏によると、現在、システムメーカー、既存の管理ツールベンダー、仮想化専業企業、新興企業などさまざまなタイプの企業が仮想化管理ソフトウェア分野に進出し、このホットな技術トレンドに乗じようとしているという。

 「現在はかなり混乱した複雑な状況だ」と同氏は話し、「ベンダー各社は互いに協力する一方で競争している」と付け加える。

 とはいえユーザーは、単に物理サーバを分割して複数のOSとアプリケーションを動作させる技術として仮想化をとらえるのではなく、仮想化によって何が実現できるか(ワークロードを集約して動的に移動し、これらの処理をすべて一元的に管理するなど)といった大きな視野で見ている、とハフ氏は指摘する。

 業界も仮想化技術をめぐって活気づいている。マサチューセッツ州フレーミンガムの調査会社、IDCでは、2010年までに仮想化市場の規模は150億ドルに達すると予測している。

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