Windows Vistaガジェットで知る“Live”Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(1/3 ページ)

今後、「Windows」と「インターネット」の関係は、Liveによって深まっていく。Windows Vista正式リリースを前に、2007年トレンドの1つとなり得るガジェット環境について見ていこう。

» 2006年12月12日 08時00分 公開
[大澤文孝,ITmedia]

 オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」の実践的な開発手法を紹介するこの連載では、Liveガジェット制作における基礎に触れてきた。

 1回目でガジェット概要について(関連記事)、2回目ではガジェットの種別について(関連記事)、3回目からは実際の開発手法の基礎(関連記事)4回目でサンプル作成による実践的な開発内容に踏み込んでいる。

 続く5回目は、Liveガジェットがどのような表示方法なのか、RSSリーダーを例とした実現方法について。6回目は、ガジェットを配置する際に重要となるマニフェストファイルの解説だ。

 今回は、Liveガジェット開発におけるこれまで紹介したポイントを整理してみよう。

 なお、オンライン・ムックPlus「Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ」では、“Liveガジェットのアイデア募集”を行っている。読者から寄せられたアイデアは、本特集上で優秀作やアイデア傾向などを紹介していく予定だ(募集は2006年3月まで)。

なぜLiveガジェット開発が簡単なのか

 まずは“開発”とはいえ、次の点さえ押さえておけばLiveガジェットが容易に作ることが可能なことを理解すべきだ。

1. マニフェストを用意

 実行するにはXML形式のマニフェストファイルを用意する。

2. クラスとして構成する

 実行されるプログラムコードは、クラスとして構成する。このクラスはコンストラクタで定義する。また、実行時にはinitializeメソッドが呼び出され、解放直前にはdisposeメソッドが呼び出されるという決まりがある。

3. Live.comによって、幾つかのAPIが提供される

a)ネットワークプロキシを使った通信

b)設定値の保存機能

c)「$()」の書式などのヘルパー機能

 意外と理解しづらいのが、上記の「2.」だが、それ以外の部分は、一般的なクライアントサイドのJavaScriptのコードとまったく変わりない。

 そのため、6回目で示したように汎用的なJavaScriptのライブラリを併用して、さらに高度なLiveガジェットを作り込んでいくということもできるのだ。

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