過去にも、この連載「オルタナブログ通信」で触れたことがあるが、ネット上のサービスには変化が必ず起きる。日々進化していく中において、それは避けられない事象である。
加藤恭子氏「きょこ コーリング」に投稿されたネットで教えてもらうより、皆で掛け合いを楽しむ雰囲気へ?では、質問を投げて、それに対して解答をもらうといったWebサイトにおける変化について触れている。
筆者自身も感じていたことだが、疑問点ではなく、あえて風変わりな質問をする、お題を出して遊ぶなどといったように、ある種のコミュニケーションツールとして使っているケースが増えてきているのだ。これは明らかに、サービス提供者側が想定していない、新しい使い方かもしれないが、この使い方が定着してしまうと、本来の使い方をしたいユーザーが埋もれてしまうような気もしてくるのだが……、さて今後の動向に注視したい。
変化というと少し異なるが、今泉大輔氏「シリアルイノベーション」に投稿された忘れるまで2年も興味深かった。確かに、ずっと更新しつづける人もいるけれど、ある時にピタッと止めてしまうユーザーも多い。心理面にもかかわるが検証してみる必要があるのかもしれない。
また、いまや一つの勢力として定着した感のあるmixiについて、加藤和幸氏「てくてくテクネコ」にmixiはどこへ行く、中寛之氏「情報インフラ24時 眠らないシステム」に有名人がmixiに参加するリスク(元モーニング娘。メンバーの例)という江エントリが投稿された。加藤氏の「mixiはパソコン通信の21世紀バージョン」という指摘については、かつて筆者も「SNSはパソ通コミュニティーの再来なのか?」として書いたが、時代は巡っていくものなのかもしれない。とにかくmixiが開かれたSNSになってしまっていることは、間違いないだろう。今後どう進んでいくのか、注視したいところだ。
今泉大輔氏「シリアルイノベーション」ではトラックバックスパム活用ブログ動向というエントリを投稿し、動向分析と訴えを行っている。
これは筆者も頭を悩ませているところであり、ある部分まではブログサービス側が排除してくれるのだが、今泉氏が指摘するものは多くがスルーされてきてしまうのだ。ぜひ、トラックバックスパム活用ブログ動向を読んでいただきたいが、最近はトラバスパムが横行している。新規エントリーを投稿すれば、短時間のうちについてしまう。
このイタチごっこに、果たして終着点があるのか。注視するだけでなく、できることから始めていきたい。
それではここで、さらに気になったエントリーを幾つか紹介したい。
まずここで注目したいキーワードが「日本人気質」。佐藤比呂志氏「隠れた財産」のPS3発売で逆転した日米の力関係と、大迫正治氏「大迫正治 REPEDANT BLOG」のユーザー参加型Webサービスに見る言語の壁と日本の未来、そして大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の違いを理解することに、ぜひ目を通してもらいたい。それぞれテーマは異なるのだが、日本人、日本人気質みたいなものが見えてくるような気がするのだ。そして、IT社会が進んでいく中で、どうしていけばいいのか、いまいちど考えるきっかけになるだろう。
また、小川浩氏「Speed Feed」のあきらめないということ。も考えさせられるエントリーだった。
そして最後に。堀内浩二氏「発想七日!」の史上もっとも簡単なチョコサンドの作り方。これは目から鱗が落ちたというか、何というか。後でやってみようかなという気がしたことだけ付け加えておきたい。
以上、5月10日から16日にかけてのオルタナティブ・ブログに投稿されたエントリーから、筆者が気になったものをピックアップしてみた。
冒頭で述べたように、オルタナティブ・ブログには、数多くのエントリーが投稿されている。今回取り上げたのは、そのうちの、ごく一部にすぎない。これらすべてに触れるとしたら膨大な量になってしまうからだ。ぜひ、本記事を通して興味があったももの本投稿も読んでほしいと思う。
オルタナティブ・ブログを読む際の参考としては、まず「ブロガー一覧」を見ることをオススメする。各ブロガーの最新投稿タイトルが表示されているので、そこから興味深いものを探すのも手だ。その中からお気に入りブロガーを見付けることができるかもしれない。また、「最新投稿一覧」からは、オルタナティブ・ブログ全体の最新投稿記事をRSSリーダーなどでチェックするのもよいだろう。
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