インテル、企業PCの最新技術を公開するエンタープライズ・ショールームを開設

インテルはビジネスPCの管理ソリューションを紹介するエンタープライズショールームを開設した。メーカーやユーザー企業のIT管理者など業界関係者に幅広く公開する。

» 2007年05月24日 20時59分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 インテルは5月24日、東京本社内に最新のビジネスPCプラットフォーム技術やサーバ技術、ソリューションを紹介する「インテル・デジタル・エンタープライズ・ショールーム」をオープンした。PCメーカーやユーザー企業のIT管理者などを対象に公開する。

インテル・デジタル・エンタープライズ・ショールーム

 同社では、2006年にユーザー企業への導入支援やエコシステムの確立を目的とした「インテル・デジタル・エンタープライズ・ショーケース」を都内に開設し、これまでPCメーカー関係者など300社以上が来場した。

 新設のショールームは、ビジネスデスクトップPC向けプラットフォーム技術「vPro」や、4月に発表したビジネスノートPC向けプラットフォーム技術「Centrino Pro」を中心に、企業のPCやソフトウェア資産の効率的な管理やセキュリティ対策を可能にするソリューション、またXeonプロセッサのサーバ仮想化技術などを紹介する構成だ。

吉田和正代表取締役共同社長

 吉田和正代表取締役共同社長は、「最新チップセット技術は、企業のクライアントPC管理業務を大幅に改善することを目標にしている。PCメーカーだけに加え、ユーザーの立場にある企業のIT管理者にも、ぜひ来ていただきたい」と挨拶した。

 vProやCentrino Proには、システム管理者がリモート環境からクライアントPCを制御することができる「アクティブ・マネジメント・テクノロジー(AMT)」や「バーチャライゼーション・テクノロジー(VT)」が採用されている。

vProやCentrino Proを構成する基幹技術の1つ「アクティブ・マネジメント・テクノロジー」

 AMTやVTを利用することで、システム管理者は在席した状態でネットワーク上にあるクライアントPCおよびソフトウェア資産、またウイルス感染などの異常ステータスを発見できる。仮想デスクトップ機能を利用して、クライアントPCの監視や修復、セキュリティポリシーの強制やウイルス感染した場合のネットワークからの強制隔離など、さまざま制御をリモート環境から行うことができる。

HP Cliant Configration Manager SoftwareでクライアントPCをリモート操作する様子

 ショールームでは、実際にvProやCentrino Proを搭載するクライアントPCを管理コンソールからリモート制御するデモンストレーション、AMTやVTに関する最新情報の提供、旧世代プラットフォームとvPro、Centrino Proの消費電力の相違など、最新のプラットフォーム技術を利用したPC管理のコストメリットなどを訴求する。

 今後は、2007年後半の投入を予定する第2世代目のvPro(コードネーム:Weybridge)や2008年前半の投入を目指すCentrino Proの後継プラットフォームに関する情報を、ショールームでいち早く提供していくという。

 ショールームの見学は完全予約制で、見学の希望や問い合わせは専用メールアドレス「DEShowroom@convention-info.net」のみで受け付けている。

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