ポータルサイトのイメージを、ある意味払しょくしかねない、この思い切ったサービスは、エキサイトのオリジナル。競合他社でも提供されている様子はない。そんな挑戦的なサービスをなぜ始めたのか。発案者である、エキサイトのメディア本部メディア編成事業部長、野口美樹氏は「スタートページというのはそんなに選択肢がない。そこで、デザインにこだわったものを用意して親しんでもらいたいと思った」と、その意図を説明する。
ポータルサイトは、その立ち位置が企業サイトと大きく異なるため、同じWebサイトを持つにしても、そのコンセプトから構造、見た目までありとあらゆる点で企業サイト比較するのは無理があるかもしれない。だが、「興味を持って来てもらう」ために試みる施策は、参考にできないことはないだろう。企業サイトも、訪問者が好みを選べるデザインの選択肢を用意することができれば「固定客」獲得につなげられる可能性が生まれる、といえなくもないからである。もちろん、どの選択肢でも自社ブランドのイメージを保ちつつ…というのは、必須の条件ではあるだろうが(「月刊アイティセレクト」8月号の特集「『持ち腐れ』の企業サイトに喝! Webマスターが変えるマーケティングの底力」より。Web用に再編集した)。
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