MSはさらに「グラフィカル化」でアドビに挑むリッチ化で新ビジネス誕生?(2/2 ページ)

» 2007年10月02日 07時00分 公開
[富永康信(ロビンソン),アイティセレクト]
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 マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部デベロッパービジネス本部で、デベロッパー製品部Expressionマーケティンググループのシニアプロダクトマネージャを務める春日井良隆氏は、デベロッパー向けのセミナーやコミュニティーに参加する中で、「従来、エンタープライズ系の開発者が手がけてきた成果物は地味なシステムばかりだったが、Silverlightを活用すれば、面白いRIAができるのではないかという可能性とB2Cアプリケーションにも自分たちのスキルやノウハウが生かせるという期待感が高まっている」と感じている。マイクロソフトではRIAを「リッチ・インタラクティブ・アプリケーション」と呼んでいる。

 Silverlightの最大の目的は、エコシステムとして従来のソリューションを組み合わせること。その試みの一つが、同社が試験的に開発している検索サービス「Tafiti」(スワヒリ語で「調べる」という意味)だ。これは、Silverlightと「Windows Live Search」を組み合わせ、検索結果を視覚化して表現することにより、直感的な検索行動を導こうとするものである。

 グーグルの、「検索はシンプル&スピード」という考え方もあるが、よりグラフィカルになれば利用者もイメージしやすいのではないかというのが、マイクロソフトの考え方なのである。

(「月刊アイティセレクト」2007年11月号の「トレンドフォーカス 新ビジネスは生まれるか ビジュアルリッチが進むWebアプリケーション2大手の戦略を追う」より)

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