GyaOがマイクロソフトのSilverlightを採用

11月19日、USENは同社が運営する動画配信サービス「GyaO」において、マイクロソフトの動画配信技術である「Silverlight」を利用したコンテンツの提供開始を発表した。

» 2007年11月19日 18時59分 公開
[柿沼雄一郎,ITmedia]

 11月19日、USENは同社が運営する無料動画配信サービス「GyaO」において、マイクロソフトの動画配信技術である「Silverlight」を利用したコンテンツの提供開始を発表した。まずはGAGA配給映画の予告編配信に利用し、徐々に採用を拡大していくという。

 Silverlightは、インタラクティブ性をもつリッチなUIを備えた動画や音声などをWeb上に展開する技術。ブラウザにプラグインを適用することで、WindowsのほかMacintosh上でも同一のコンテンツを表示することができる。

 USENが運営するGyaOは2005年4月より広告モデルの無料動画配信サービスを行っており、現在は視聴登録者数1600万人を有している。同社GyaO事業本部 第一メディア局WEB制作部 部長の高野輝次氏によると、GyaOのコンテンツはWindows MediaフォーマットのDRM(著作権管理)の機能を利用しており、Macintoshプラットフォームではこの機能がサポートされていないため、Macユーザーから『なぜ見られないのか』という多くの問い合わせを受けていたという。Silverlightを利用することで、まずはこの状態を解消できるため、採用に踏み切ったという。FlashやQuickTimeなどへのフォーマット変更も検討したが、「現在の膨大なWindows Media形式のコンテンツ資産を生かせる」(高野氏)ことがSilverlight採用への大きな理由になった。さらに、「Flashではできない表現がSilverlightでは簡単に実現可能」なことも高野氏は理由にあげている。

高野輝次氏 USEN GyaO事業本部 第一メディア局WEB制作部 部長 高野輝次氏

 ただし、現在のSilverlight 1.0ではDRMの機能がサポートされていない。2008年前半に予定されているバージョン1.1のリリースとともに、GyaOでも「本格的に利用の拡大を行っていく」(高野氏)という。

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