IBMのイノベーションラボで開発中の10の新技術(2/2 ページ)

» 2008年01月25日 06時00分 公開
[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK
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「Chat Search」

 インスタントメッセージ(IM)とその正確な時間を検索できるアプリケーションがあったらどうだろう。考えただけでもぞっとするという人もいるかもしれないが、コンプライアンス担当者であれば、のどから手が出るくらい欲しいかもしれない。IBMはこのツールをエンタープライズ検索製品に組み込む予定だ。

「Cattail Personal File Sharing」

 簡単に言えば、これはWebブラウザを利用したセキュアなファイル共有技術だ。「Cattail」は、ファイルが変更されると電子メールでユーザーに通知する機能や、ユーザーやトピックに関するフィード、全文検索機能などを備える。これ以上、新たなフィードシステムが必要なのかという疑問もあるが、CattailはGoogle Appsの「添付不要」ポリシーとは対極的な位置にある。

「SlideRiver」

 ナレッジワーカー同士のデジタルコラボレーションがますます盛んになる中、Google Presentationsアプリケーションを連想させる「SlideRiver」は、プレゼンテーションファイル上でユーザーが共同作業を行うことを可能にする。

「Project Jumbo」

 ディズニーのキャラクターであるダンボの巨大な耳にちなんで名付けられた「Project Jumbo」は、聴覚障害を持ったIBM Lotus SameTimeユーザーにとって朗報となりそうだ。Jumboは自動音声認識機能を提供する技術で、コンピュータに接続したヘッドセットに向かって話すと、Jumboプラグインはその文章をデジタル化してSameTimeのIMウインドウに入力してくれる。文字を素早く入力できるのが魅力だが、ゆっくりと話さなければならないのが難点だ。

「Real-Time Translation Service」

 グローバル企業は、異なる国々の従業員の間のコミュニケーションで苦労することが多い。こういった問題に対処するのが「RTTS」(Real-Time Translation Service)で、「音声から文字に」および「音声から音声へ」の翻訳機能を提供する。SameTimeのIMを英語で入力すると、東京にいる同僚はそれを日本語で読むことができる。SameTimeのWebカンファレンスのチャットでスペイン語で話すと、それが英語に変換されて発音されるといった具合だ。

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