NECはSaaS事業の運営管理ソフトウェアとアプリケーションをセットにした通信事業者向け「アグリゲーション型SaaSソリューション」を発売した。
NECは6月2日、SaaS事業の運営に必要なソフトウェア群と企業顧客に提供するアプリケーションをセットにした通信事業者向け「アグリゲーション型SaaSソリューション」を発売した。
同ソリューションは、NECのSaaS業務運用ソフトウェア「シナボスペース(NC7000-SB)」と日本オラクルのSaaS実行ソフトウェア「Oracle SaaS Platform」を中核に、ソフトウェアベンダーのアプリケーションを組み合わせて通信事業者に提供する。
これにより、通信事業者はSaaS基盤の運営環境と最終顧客に提供するアプリケーションを容易に導入できるようになる。最終顧客は、アプリケーションの利用契約手続きや利用料金、通信料金の支払い先などを通信事業者に一括できるようになる。
当初提供されるアプリケーションは、ソフトブレーンのSFA(営業支援)ソフトウェア「eセールスマネージャー」で、NECではCRM(顧客管理)やグループウェア、Web会議、業種別メニュー、基幹業務向けなど、10〜20種類程度のアプリケーションを提供する計画。NECでは今後3年間で100億円の売り上げを見込んでいる。
「手軽に導入できるSAP」を中堅企業に届ける
「SAPはハードルが高い」というイメージが払拭されつつある。長期的な費用を考慮すると、SAPは実は安価と考え、SAP Business All-in-Oneを導入する中堅企業が増えている。SAPが提供する実現機能確認シートに注目だ。一覧をチェックすれば購入前に費用の詳細が分かる。機能追加の際の費用も「見える化」できる。
なぜSAP ERPを導入するのか――女性衣料品通販ピーチ・ジョンの場合
ピーチ・ジョンは、女性向け下着などのカタログ通販で人気を集める。ピーチ・ジョンが、2009年の稼働を目指してSAP ERP導入プロジェクトに取り組んでいる。ネット販売店舗が急拡大し、継ぎ足すように対応してきたシステムをSAPでどう変えていくのか。2007年11月のワコールの完全子会社化に伴い内部統制強化も課題となっている。
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