PHSで電話翻訳、ウィルコムらが実証実験外国人住民を支援

ウィルコムは行政や医療機関を利用する外国人を対象としたPHS翻訳サービスの実証実験を始める。

» 2008年06月26日 11時50分 公開
[ITmedia]

 ウィルコムは6月26日、しまね国際センターと広島県の「Hiroshima Overplaces People's Education(HOPE)」プロジェクトと共同で、PHSを利用した外国人住民向け翻訳サービスの実証実験を始めると発表した。期間は6月30日から9月26日まで。

 しまね国際センターでは、2007年4月から外国人住民の支援を目的に翻訳者が同行する「コミュニティ通訳ボランティア制度」を実施しているという。だが、通訳者の手配や地域によっては通訳者の登録がなく派遣が困難になるといった課題が明らかになり、電話を利用した翻訳サービスの導入を検討した。

実験イメージ

 実証実験では、行政機関や薬局などの窓口を訪問した外国人住民を対象に、通訳者がウィルコムのPHSで電話通訳を行う。実験には島根県薬剤師会調剤薬局や松江市健康推進課なども参加。12人の翻訳者が英語と中国語、韓国語、ポルトガル語の翻訳を担当する。ウィルコムがPHSなど電話通訳用機器の提供と企画協力をするほか、HOPEプロジェクトが企画およびシステムの協力、しまね国際センターがサービスやシステムの運用検証を行う。

 しまね国際センターでは、今年秋以降に電話通訳を本格導入する計画で、制度構築の課題や機器システムの検証を実施することにしている。

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