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40年前のDB登場時と同様に:クラウドデータベースには段階的なアプローチで臨むべき

Forrester Researchの最近の報告書によると、MicrosoftやAmazon.comなどのベンダーがデータベースをクラウド内に押し込むのに伴い、企業は「サービスとしてのデータベース」をDBMS(データベース管理システム)戦略の一部として検討すべきであるという。


eWEEK

 MicrosoftやAmazon.comなどのベンダーが、クラウド内でデータベースを提供する方針を重視しているのは周知の事実である。しかし企業がDaaS(サービスとしてのデータベース)の本格的な採用を開始できるようになるためには、解決すべき課題が幾つか残されている。セキュリティ、ベンダーの価格モデル、アプリケーションワークロードが大きい場合のパフォーマンスなどをめぐる懸念である。

 こういった懸念があるものの、コスト削減の可能性やIT管理労力の軽減といったメリットを考えれば、クラウドデータベースを企業のDBMS戦略に組み込むべきだ――Forrester Researchの最近の報告書はそう指摘している。

 「Database-as-a-Service Explodes on the Scene」(サービスとしてのデータベースの本格的普及)と題されたForresterの報告書は、DaaS製品に対しては段階的なアプローチで臨むようにと企業にアドバイスしている。DaaSの採用に当たっては、SOAP(Simple Object Access Protocol)とREST(Representational State Transfer)プロトコルを利用可能な構造型データを使用する小規模な非ミッションクリティカルな新しいWebアプリケーションから始めるべきであるとしている。その次に、Web 2.0アプリケーションとモバイルアプリケーションをサポートするマッシュアップに移行し、最終段階として、カスタマイズを必要とする既存のアプリケーションへと進むという方法をForresterは推奨している。

 報告書を作成したノエル・ユーハンナ氏はeWEEKの取材で、「DaaSは、コスト削減を目的として、一部の非ミッションクリティカルな新しいWeb 2.0アプリケーションや部門/SMB向けアプリケーションを移行するのに非常に適している」と述べている。

 既に数社のベンダーがデータベースをクラウド内に押し込んでいる。特に注目されるのがMicrosoftのSQL Server Data Services製品だが、EnterpriseDBやAmazon.com(SimpleDBサービス)といった企業も同様の展開を進めている。しかし大量のデータと大きなアプリケーションワークロードを扱う企業にとってDaaSが有効かどうかについては、懐疑的な見方も多い。

 ユーハンナ氏の予測によると、今後2〜3年でデータセキュリティ、パフォーマンス、可用性の改善が進み、DaaSプロバイダーは複雑なミッションクリティカルアプリケーションの多くをサポートできるようになる見込みだ。

 同氏は報告書の中で、現時点では、企業はDaaSとオンプレミス(社内運用)データの連携を避けるべきだとしている。特殊なポートを開ける必要があるのに加え、新たなセキュリティ対策やメタデータの連携の実現などが必要になるからだ。さらに同氏は、当面は機密扱いでないデータをDaaSプラットフォームに保存するようアドバイスするとともに、保存時のデータの暗号化、監査、セキュアなネットワーク接続などの必要性を強調している。

 「約40年前にデータベース技術が初めて登場したとき、ミッションクリティカルなアプリケーションでそういった技術を利用しようと思う人はいなかった。COBOL、ファイル、紙による記録の方が信頼できるアプローチだとされていたのだ。しかし、この状況はやがて変化した」とユーハンナ氏は指摘する。

 「同様に、DaaSの普及も時間がかかるだろう。メインストリームになるのは、複雑なミッションクリティカルアプリケーションをサポートできるようになる3〜4年後だろう」(同氏)

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