ドコモとKDDIでモバイル内線、OKIがシステム構築

OKIは、NTTドコモとKDDIの携帯電話/無線LANデュアル端末を利用した内線電話システムを神戸製鋼子会社に納入した。

» 2008年08月21日 11時40分 公開
[ITmedia]

 沖電気工業(OKI)は、神戸製鋼所子会社のコベルコシステムにNTTドコモとKDDIの携帯電話/無線LANデュアル端末を利用したモバイルセントレックスシステムを納入したと発表した。

 今回の納入は、コベルコシステムの社内システム刷新に伴うもの。コベルコシステムは、通信コストの削減やモバイル端末の導入による電話取次ぎ業務の削減、ユニファイドコミュニケーション(UC)導入による円滑なコミュニケーション環境の実現を目的に、IPベースの通話システムの導入を決めたという。

コベルコシステムに納入したシステムの概要

 コベルコシステムは神戸製鋼所のIP内線システムを構築しており、自社のシステムと連携ができるよう、データセンターでOKIのIPテレフォニーサーバ「SS9100」を共用。コベルコシステム本社内に障害時のためにバックアップ用システムを配備するとともに、社員が利用する端末にNTTドコモの「N902iL」を320台、KDDIの「E02CA」を120台、IP対応固定電話機320台を導入した。

 N902iLおよびE02CAは、携帯電話網と無線LANに接続できるため、社内ではIP対応のモバイル内線端末、屋外では通常の携帯電話端末として利用できる。コベルコシステムは、社内に無線LANアクセスポイント「MWINS BR2101」を23台設置し、N902iLやE02CAから内線を利用できるようにした。

 神戸製鋼所グループではネットワーク基盤「コベルコネット」を構築しており、今回の内線システムも同基盤に接続。一部拠点との接続にはVoIPゲートウェイを導入して、従来のPBX回線と接続できるようにした。外線網はNTT西日本のひかり電話に変更して、通信コストを削減したという。

 コベルコシステムは今後、社員の在席状況確認機能やテレビ会議、PCからクリック発信できるソフトフォン、無人受付システムなども導入する計画だという。

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