匿名なら会社ネタのブログはOK――社会人のセキュリティ意識低いモラル

名前が明らかにならなければブログに会社の情報を書き込んでもいいという社会人や新社会人の意識が、トレンドマイクロの調査で判明した。

» 2009年03月24日 14時51分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは3月24日、4月入社予定の新社会人と20歳以上の現役社会人を対象にした情報セキュリティ意識調査の結果を公表した。匿名ならブログに会社の情報を掲載してもいいとの回答が6割以上だった。

 ブログに会社でのできごとを書き込むことについて、新社会人の67.7%、現役社会人で60.7%が「登場する人物や組織名が匿名なら許容できる」と回答した。一方、「自分の許可無く書き込むのは許せない」との回答は、新社会人で62.2%、現役社会人で68.8%に上った。

匿名によるブログへの書き込みについて(トレンドマイクロより)

 情報漏えいなどのトラブルを起こした場合に人事評価に影響するかについて尋ねたところ、新社会人の81.2%が減給や降格、解雇・退職勧告などの厳しい処置を受けるだろうと回答。社会人の46.6%は、処分はない、注意を受ける程度と回答した。

 新社会人が求めるセキュリティ教育の内容では、半数以上の回答者が「第三者に情報漏えいしない方法」「セキュリティを高める設定や運用方法」「危険なWebサイトの見極め方」を挙げ、実践的な内容を求める傾向が強いことが分かった。

セキュリティトラブルによる評価への影響(トレンドマイクロより)

 同社では、個人レベルでの情報発信におけるマナーやルールに踏み込んだセキュリティ教育が必要だと指摘している。調査は2月にインターネットで行い、新社会人310人と現役社会人721人から有効回答を得た。

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