FCC、AppleのGoogle Voice締め出しで調査を開始Apple、AT&T、Googleに質問状

iPhoneの標準機能と競合するという理由でAppleがGoogle VoiceのApp Storeへの登録を却下したという報道を受け、米連邦通信委員会が調査に乗り出した。

» 2009年08月02日 10時44分 公開
[ITmedia]

 米連邦通信委員会(FCC)は7月31日、米Appleが米GoogleのiPhoneアプリを却下した件について調査を開始した。FCCがApple、米AT&T、Googleにあてた質問状が公開されている。

 FCCはこの書簡で「最近、AppleがiPhone向けのGoogle Voiceアプリケーションの承認を拒否し、関連するサードパーティーのアプリケーションをApp Storeから(既に承認されているものも含めて)排除したとの報道が流れている。FCCが現在行っている無線ネットワークのオープン化およびキャリアと携帯電話メーカー間で交わされる独占的契約に関する調査を踏まえ、状況を詳しく理解したい」としている。回答期限は8月21日。

 Appleへの書簡では、なぜGoogle Voiceを却下したのか、AT&Tはこの件にかかわっているのかなどのほか、App Storeでのアプリケーション承認の基準について質問している。AT&Tに対しては、この件に同社がどうかかわっているのか、Google Voice却下についてAppleから相談を受けたのか、顧客契約書には特定のサードパーティー製アプリの利用制限に関する条項があるのかなどを問うている。Googleに対しては、Google Voiceの機能について、Appleからの却下に関する説明の内容のほか、同社のAndroidアプリでの承認プロセスについて説明を求めている。

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