サモア地震でGoogleやTwitterの検索結果が汚染、不正サイトに誘導

サモア地震と津波のニュースが伝えられた直後から、米GoogleやTwitterで検索すると不正サイトが上位に表示されるようになったという。

» 2009年10月01日 08時11分 公開
[ITmedia]

 南太平洋のサモア諸島沖で発生した地震と津波のニュースに便乗して、関連用語を米GoogleやTwitterで検索すると不正サイトが上位に表示されるようになっているという。セキュリティ各社が9月30日のブログで伝えた。

 米McAfeeやSymantecによると、地震と津波のニュースが伝えられた直後から、米Googleで「Western Samoa」「Earthquake」「Tsunami」といった単語を含んだ検索をかけると、マルウェア配布サイトへの誘導ページが上位に表示されるようになった。

検索結果での不正サイトの状況(F-Secureより)

 リンク先のページでは「あなたのPCはウイルス感染の恐れがあります」といった警告で脅してシステムをスキャンすると見せかけ、偽ウイルス対策ソフトを購入するよう仕向けている。

 McAfeeが検索結果に表示されたリンクの1つを調べたところ、URLは問題のないように見えるが、クリックすると悪質コードを仕込んだポーランドのサイトを経由して中国でホスティングされているマルウェア配布サイトにリダイレクトし、さらにロシアのサーバへ情報を送信する仕掛けになっていることが分かったという。

 F-Secureは、Twitterでも「tsunami」を検索したところ不正なつぶやきが見つかり、同じような偽ウイルス対策ソフトにリンクされていたと伝えている。

 ニュースへの関心の高さに付け込み、SEO技術を駆使して検索結果を汚染するマルウェア作者の動きは最近、驚くほど早くなっているとMcAfeeは警鐘を鳴らしている。

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