Sun決算、1億2000万ドルの赤字――Oracleによる買収の不確かさが影響

欧州委員会の承認の遅れによりOracleによる買収が完了しないSun Microsystemsが7〜9月期の決算を発表した。最終損益は1億2000万ドルの赤字となった。

» 2009年11月09日 07時45分 公開
[ITmedia]

 米Oracleによる買収を控えた米Sun Microsystemsは11月6日、第1四半期(7〜9月期)決算を発表した。売上高は前年同期比25%減の22億4300万ドル、最終損益は1億2000万ドル(1株当たり16セント)の赤字となった。人員削減を含む総合的なコスト削減努力により、前年同期(最終損益16億8100万ドルの赤字)より大幅に改善された。

 売上高を分野別に見ると、サーバ製品は31%減の8億6200万ドル、ストレージ製品は36%減の3億2500万ドル、サービス製品は14%減の10億6000万ドルだった。サーバ製品の出荷台数は41%減だった。

 同社は業績不振の理由として、景気停滞、競争の激化、顧客による製品買い控えとともに、米Oracleによる買収に関連する「不確かさ」を挙げた。Oracleは4月20日、Sunを1株当たり9.5ドル、総額74億ドルの現金で買収する計画を発表したが、欧州委員会による承認が遅れており、年内の完了が危ぶまれている。

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