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» 2009年11月22日 00時20分 UPDATE

浮上するもう1つの企業メディア:ウィジェットを檜舞台に押し上げるmixiアプリ (1/2)

ウィジェットの普及には、それを配信するプラットフォームの成熟が欠かせない。その急先鋒となるのは「mixiアプリ」。企業の参入も進んでいる。ウィジェットマーケティングを展開するための土台となるプラットフォームを考察する。

[竹下直孝,ITmedia]

 前回は、ウィジェットマーケティングの成功を握る鍵が、「Design(初期設計)」「Plan(コンテンツ・機能)」「Operation(サービス運用)」「Check(効果測定)」で構成されるサイクルを回し続けていくことにあると説明した。同時に、ウィジェットを幅広く利用してもらうには、ウィジェットマーケティングを展開するための環境、すなわち適切なプラットフォームを選ばないといけない。

 ウィジェットはWeb上およびPCを中心に拡大し、着実に利用者を増やしている。国内市場では2009年以降も、Webとデバイス(端末)という2つの環境に広がっていくだろう。そこで本連載の最終回では、ウィジェット活用のすそ野を広げるユニークなプラットフォームを紹介したい。

mixiアプリ――リーチを広げるSNS連携型ウィジェット

 リーチ(利用者に情報を届ける範囲)の拡大に有効なのが、種々のWebサービスとウィジェットを連携することだ。ウィジェットを展開する企業が選ぶべきプラットフォームの1つとして急浮上しているのが「mixiアプリ」である。これはミクシィが運営するSNS「mixi」上で動作するWebアプリケーションサービスで、SNS上のマイページと連携したウィジェットサービスに当たる。

 サービスの開始から約2カ月が経ち、アプリケーションの総数は550個(11月18日時点)となった。mixiアプリを提供するパートナーは既に1万人を超え、その10%が法人である。では、mixiアプリの特性や企業が活用するためのポイントは何なのか。ミクシィ mixi事業本部 企画部 パートナーサービスグループ アプライアンス推進チーム リーダーの森田仁基氏に聞いた。

―― mixiアプリの開始から現在までの利用状況は?

森田仁基氏 森田仁基氏

森田 ランキング上位のmixiアプリは200万人以上が利用する「キラーアプリ」となるなど、新サービスとしての滑り出しは順調です。利用者の反応も想像以上に好評であり、それが数字にも表れています。mixiアプリの狙いだった「mixiの新しい楽しみ方の提案」にもつながっています。

―― 企業にとってmixiアプリの魅力は何か。またmixiアプリを効果的に利用するためのポイントはあるか。

森田 mixiアプリの特性は「情報の伝播力とスピード」です。これはmixiが(友人関係などの)リアルなつながりを持ったコミュニティーであることに起因しています。

 (コミュニティーにおいて)情報が伝播するか否かは、情報の内容、そして誰から発信されたのかという「情報の出所」が要になります。mixiアプリは、利用者がマイミクにアプリケーションを紹介し、それが(口コミベースで)広がっていくため、大きなリーチが取れます。企業にとっても最大の魅力になるはずです。

 ただし、企業が提供するmixiアプリが利用者にとって魅力でなければ、期待する成果は挙げられません。企業のプロモーション情報だけをmixiアプリにやみくもにつめこんでも、利用者は拡大しないでしょう。企業にとって最も重要なのは、(利用者に情報を届ける)プラットフォームであるmixiアプリの特性を生かし、「利用者が人に伝えたくなるようなモチベーションを作り出す」ことだと言えます。


 約1600万人の会員を抱え、多くのユーザーが日常的に知人や友人(マイミク)とのコミュニケーションが行われているmixi。その上で展開されるmixiアプリは、「個人とつながる」というウィジェットの特性と相性が良く、企業のメッセージをmixiアプリに載せてダイレクトに浸透させることができる場(プラットフォーム)である。米国では既に複数のSNS上でウィジェットサービスが普及しており、日本でも同様の流れが起きることが期待できる。ウィジェットマーケテイングを展開するプラットフォームの1つとして、mixiアプリは欠かせない存在になるだろう。

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