Google決算、予測を上回る増収増益

Googleの10〜12月期決算は、売上高は17%増、純利益は景気後退で不調だった前年同期の約5倍となった。シュミットCEOは会見で、「1カ月に1社の割合で買収を進める」と語った。

» 2010年01月22日 08時42分 公開
[ITmedia]

 米Googleが1月21日発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高は前年同期比17%増の66億7000万ドル、純利益は前年同期の3億8200万ドル(1株当たり1.21ドル)の約5倍の19億7000万ドル(1株当たり6.13ドル)となった。非GAAPによる1株当たり利益は6.79ドルで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測6.48ドルを上回った。営業利益は33%増の24億8001万ドルだった。

 Google直営サイトを通じた収入は16%増の44億2000万ドルで売上高の66%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は21%増の20億4000万ドルで全体の31%を占めた。

 ペイドクリック(広告クリック)数は13%増、トラフィック獲得経費(TAC)は16%増だった。同四半期末時点の正社員数は世界で1万9835人で、前四半期末時点から170人増加した。

 2009年通年では、売上高は前年比6%増の237億ドル、純利益は5%増の65億2045万ドル(1株当たり20.41ドル)だった。

 シュミットCEOは「17%増収という好調な決算は、当社の経営陣の力、ビジネスモデルの回復力、イノベーションの速度を反映している。2010年を迎え、引き続き技術革新に投資していく」と語った。また電話会見で、今後少なくとも1カ月に1社のペースで買収をすると語った。パトリック・ピシェットCFO(最高財務責任者)はYouTubeの売り上げについて触れ、米国での売り上げが11%、英国での売り上げが13%増加したと語った。

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