TISが企業向けPaaS/IaaSを発表 月2万2000円から

TISは3月15日、企業向けにOSやミドルウェア、サーバやストレージの機能をネットワーク経由で提供するサービス「TIS Enterprise Ondemand Service」を発表した。月額2万2000円からで、7月に提供を開始する。

» 2010年03月15日 12時42分 公開
[ITmedia]

 TISは3月15日、企業向けにOSやサーバの機能をネットワーク経由で提供するサービス「TIS Enterprise Ondemand Service」を発表した。7月に提供を開始する。月額2万2000円から。

 TIS Enterprise Ondemand Serviceは、OSやミドルウェア、サーバ、ストレージなどの機能をオンデマンドで提供するPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)/IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)。利用企業は、「ポータル」と呼ぶWebページから、サーバやストレージの利用、仮想マシンの監視、起動、停止、バックアップなどができる。

 サービスを利用する企業は、個別に開発したシステムの規模やニーズに応じて、TIS Enterprise Ondemand ServiceのPaaS/IaaSと、TISが提供するシステムインテグレーションサービスを組み合わせてシステムを構築することも可能だ。

 利用企業のニーズに合わせて、リソースの容量や機能の組み合わせを変えたサービスメニューを用意。価格は標準メニューの「Compact」は月額2万2000円から、「Basic」は月額4万4000円から、「Advanced Premiere」は月額7万4000円からとしている。

 標準メニューで対応する仮想OSは、CentOS 5.3/5.4、Red Hat Enterprise Linux ES 4.7/AS 4.7/ES 4.8/AS 4.8/5.3/5.4、Windows Server 2003 SE SP2/R2 SE SP2/EE SP2/R2 EE SP2、Windows Server 2008 Standard Edition SP2/Enterprise Edition SP2。基本のHDD容量は20Gバイト。10Gバイト単位で追加が可能。

 TISは、TIS Enterprise Ondemand Serviceと関連するシステムインテグレーション事業を軸に、3年間で40億円の売上高を目指す。今後は機能の拡張やTISが今後提供していくSaaS(サービスとしてのソフトウェア)との連係も予定している。

 TISは2008年度から、仮想化技術を活用して日本企業とオフショア企業をネットワークで接続し、仮想空間上でシステムを開発する「仮想プロジェクトルーム」と呼ぶ取り組みを進めている。2009年度にはTIS Enterprise Ondemand Serviceを社内で試用し、現在、社内の情報システムや開発環境を同サービス環境に集約している。これらのノウハウを基に、クラウドサービスを軸にした事業を展開していく。

標準メニューの概要 標準メニューの概要(出典:TIS)

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