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» 2010年05月21日 08時58分 UPDATE

Google、「Android 2.2 SDK」を発表 iTunes対抗の音楽機能も披露

将来的にはAndroid Marketで音楽コンテンツを購入したり、PCの音楽ライブラリのコンテンツをストリーミングできるようになる。

[ITmedia]

 米Googleは5月20日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」において、スマートフォンOS「Android」用ソフトウェア開発キット(SDK)の新版「Android 2.2 SDK」(コードネーム:Froyo)をリリースしたと発表した。SDKおよびネイティブコードでモジュールを開発するためのツールキットNDK(Native Development Kit)を開発者向けサイトからダウンロードできる。

 Androidのメジャーアップデートは、2008年10月のリリースから今回で7度目になる。Googleによると、1日当たり10万台以上のAndroid端末が販売されており、18万人以上の開発者によるアプリが5万本以上Android Marketに登録されているという。

Android 2.2の新機能

 うわさされていたFlashの対応やテザリング機能のほかに、ビジネス向けの機能も幾つか追加されている。主な新機能は以下の通り。

高速化

speed

 WebブラウザでV8エンジンを採用し、JavaScriptを使っているページの読み込み速度がAndroid 2.1の2〜3倍速くなった。

 Dalvik仮想マシンのJITコンパイラを採用したことにより、CPUへの負担が大きいソフトウェアの稼働でAndroid 2.1の2〜5倍の高速化を実現した。メモリホール補完機能の強化で、アプリの切り替えがスムーズになった。

テザリング機能

wi-fi

 Nexus Oneなど一部の機種で、端末をポータブルなWi-Fiホットスポットとして使えるテザリング機能が追加された。1台の端末に最高8台までのPCを接続できる。

Adobe Flash Player 10.1およびAdobe AIRのサポート

 米AdobeのFlash Player次期版と、アプリケーション実行環境「AIR」のモバイル対応版をサポートする。Adobeは同日、Android向け「Flash Player 10.1」のパブリックβ版およびAIRの開発者向けプレリリース版を公開したと発表した。Flash Player 10.1は、モバイル端末向けにバッテリー消費やメモリ管理の機能が最適化されており、ビデオ、アニメーション、ゲームなどさまざまなFlashコンテンツをPCと同様に再生できるという。

エンタープライズ機能

exchange

 Android 2.1から米MicrosoftのExchangeの機能をサポートしてきたが、利用できる機能が増えた。企業のExchange管理者は、従業員のAndroid端末にパスワードポリシーを設定し、リモートから端末を初期化できる。そのほか、Exchangeの予定表との同期、Exchangeのアカウントとの同期設定を容易にする機能、Exchangeの社内連絡先を利用することで送信相手のアドレスがオートコンプリートで入力できる機能などが追加された。

PCからAndroidへのメッセージング機能

 開発者は「Android Cloud to Device Messaging」APIを使ってPCから端末にメッセージをプッシュする機能をアプリに追加できる。例えばPCのブラウザで表示している地図を1クリックでAndroid端末に転送することなどが可能だ。

アプリのSDメモリへのインストール

 これまではアプリを本体メモリにしかインストールできなかったが、SDカードにインストールして稼働できるようになった。

Android Marketの新機能

 また、インストールしてある複数のアプリにアップデートがある場合、一括でアップデートできるボタンが追加された。開発者向け新機能として、ユーザーからのバグレポートをAndroid Market経由で受け取れるようになった。

iTunes対抗機能やモバイル広告機能を披露

 Googleは、将来Androidに搭載する予定の機能についても紹介した。

 ユーザー待望の、PCでダウンロードしたアプリやコンテンツをOTAで端末に転送する機能が紹介された。PCのWebブラウザでもAndroid Marketでアプリを検索し、ダウンロードできる。また、Android Marketで音楽コンテンツを販売する計画もあるという。

 また、PC内の音楽ライブラリにあるDRMフリーの音楽をAndroid端末でストリーミングできるようになる。この機能は、米Simplify Mediaの買収で獲得した技術を利用したものになる。

 AppleのiAdに対抗する「AdSense for Mobile Ads」の計画も発表した。動画を使った広告や、ジオターゲティング機能、クリックツーコール機能などを披露した。

 Andorid 2.2は「間もなく」公開され、特定の端末は向こう数週間のうちにアップデートできるという。

変更履歴:本文中のAdobe Flash Player 10.1に関する説明を補足しました。[2010/05/23 13:32]

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