Android端末に独自のユーザーインタフェース「Sense」を搭載しているHTCが、モバイルソフト開発企業を買収した。
台湾のHTCは6月7日(現地時間)、モバイル端末向けソフトウェア開発の仏Abaxiaを買収したと発表した。詳細は公表していないが、台湾のオンラインメディアDIGITIMESの報道によると、買収総額は1100万ユーロ(約1300万ドル)。
Abaxiaは2001年創業のパリに拠点を置く非公開企業。通信キャリアや端末メーカー向けにモバイル端末のソフトウェアを提供している。端末のホーム画面からサービスに直接アクセスできるようにする「Mobile Portal」ソリューションは、HTCのほかフィンランドのNokia、台湾のLG電子、韓国のSamsungなどの端末に採用されている。
HTCはこの買収により、同社製端末に搭載する独自ツールの強化を狙う。同社はWindows MobileおよびAndroidを搭載する端末を製造しており、それぞれに「HTC Sense」という独自のユーザーインタフェースを載せることで、他社製品との差別化を図っている。
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