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» 2010年08月25日 16時23分 UPDATE

オルタナティブ・ブロガーの視点:Google プレイス(ローカルビジネスセンター)はもう少し見直されるべき

Googleでキーワード検索されたときにGoogle マップとともに表示されるGoogle プレイスについて、オルタナティブ・ブロガー、中山陽平氏が解説します。

[中山陽平,ITmedia]

(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「国内・海外情報から見える『企業のWEB活用法』」からの転載です。エントリーはこちら。)

 Googleで検索した際に、時々Google マップの表示とともに、幾つかのお店が表示されることがあるかと思います。飲食店などを調べたときに見掛けることが多いかもしれないですね。先日、ローカルサーチのみが出ているSERP(検索結果ページ)が議論を呼んだので、気になっている方も少なからずいらっしゃるのではと思います。

 また、23日から渋谷でキャンペーンも行っています(Google Japan Blog: Google プレイス キャンペーン 本日8月23日より渋谷でスタート)。

 これは特に、商圏が地域商圏や近隣商圏であろう、「飲食関係」「病院・診療所」といった、近さがクリティカルになる業種や、「税理士などのサムライ業」「衣料品店」「鍼灸マッサージ」など、密着型の差別化戦略をすることが多い店にとっては、とても有益なものだと思います。

 何より通常の検索結果より上に表示されるので、中途半端にSEOで上に表示されるより有用です。

 しかし、あまり知名度が高くないせいか、それほど周知されていないようです。キーワードツールでも1000件くらいの検索数しかありませんでした。登録数自体も実際もっとあっても良いんじゃないかと思います。ここでは、この「Google プレイス(旧ローカルビジネスセンター)」の効果的な使い方や実態を掘り下げていきたいと思います。

Google プレイス(ローカルビジネスセンター)とは

 ローカルビジネスセンターに登録し実際に検索されると、以下のようにGoogle マップと一緒に表示されます。

alt_100825_1.jpg Google プレイスの表示例

 ここに表示させるには、「Google Local Business Center(以下ローカルビジネスセンター)」に登録しないといけません。通常の検索結果のように、放っておけばいつか勝手にインデックスされるものではないのです。具体的な登録方法については、Googleのヘルプを見ていただくのが早いかと思います。

 登録作業は、自社に関する情報を入力していくだけですが、最後に郵送ないし電話での本人確認が必要です。郵送ですと2〜3週間かかるようなので、電話が良いかと思います。

 本人確認(?)のための電話では、生きている人間の声ではなく、機械音声が流れてきます。その中で認証用のPINコードが発声されるので、それを登録画面の該当個所に入力します。

 しばらくすると、検索結果に現れるはずです。私の場合10分くらいで特定のキーワードで表示されるようになりました。内容の編集も大体5〜10分程度で反映されます。

表示順位の決定基準はよく分からない

 ローカルビジネスセンターの検索結果も、通常の検索結果と同様に順位づけがされます。表示数としては、最大7件表示です。後は「そのほかの検索結果」をクリックしないと見ることができません。

 この表示基準については、不明です。Google公式ヘルプによると

 Google ウェブ検索と同様、Google マップでも入力した検索用語との関連性に基づいてリスティングの順序が決められます。地理的な距離は考慮される要素の1つにすぎません。時にはGoogleの検索テクノロジーにより、遠い場所にあるビジネスが、近くのビジネスより検索内容に合致していると判断されることがあります。

 Google マップでは、ビジネスのリスティングはどのように順位付けされますか。

 ということで、明確にはされていません。

 とはいえ、恐らく通常の検索結果と同様のロジックを多少チューニングしたものが働いていると考えるのが自然かと思います。実際幾つかの検索結果を見ていると、多少の上下はあれどもほぼ通常検索結果の順位に沿っている印象です。これに、地理的な距離と、登録した際の業種、およびレビューの数などが追加要因としてあるのではと思います(未検証)。よって、検索順位は対策が難しいところかと思います。海外でも国内でもあまり良い情報は見つからず。

 ただ、検索結果の表示の仕方を見ると、「title」に当たるのが「会社名」と考えるのが自然かと思いますので、会社名はキーワードをきちんと含んだものにしておいた方が良いかと思います。太字になるから目立ちますし。

どういう条件の場合、一番上にローカルビジネスセンターの検索結果が出るのか分からない

 入力したキーワードによって、マップが出るときと出ないときがあります。恐らく登録数と検索キーワード、検索ボリュームあたりで判断されているのだと思うのですが、よく分かりません。英語圏の場合はローカルビジネスセンターに登録する際の業種名が1つの指標になっているようですが、日本語の場合よく分かりません。

 例えば、タイトルを「ホームページ作成・Webマーケティングのご相談なら○○○」として、いろいろ検索しました。

  • 「ホームページ作成」「ホームページ製作」「ホームページ制作」「デザイン」「Web作成」:出た
  • 「Webマーケティング」「Webサイト作成」:出ない

 キーワードそのもののボリュームが大きいかなという印象です。

それはそれとして、レビューの重要性

 検索順位決定要因としてはどれくらいの重み付けになっているのか不明ですが、レビューは重要です。

 なぜなら、「じゃらん」でも「価格.com」でもそうですが、同一サービスで複数の店舗を比較する際に、最も信頼されている指標はレビューだったり口コミだったりの客観的情報だからです。古い言い方をすれば「お客さまの声」はキラーコンテンツという話です。

 なので、レビューの数が多ければ、それだけで興味を引き、詳細をクリックしてもらえる可能性が高くなります。詳細をクリックしてもらえれば、店舗写真やメッセージも伝わるので成約に至る可能性も飛躍的に高まります。従って、レビューを多く集めることが重要かと思います。

レビューを書いてもらう場所(サイト)を決める

 レビューを集める前に、考えなくてはいけないことがあります。

 それは、Googleがレビューをどこから集めているかです。Google マップで表示されるレビューは、Google マップ経由で入力されたものだけではありません。例えば飲食店なら、「食べログ」「livedoorグルメ」などのレビューサイトから取り込まれているものが大半です。

 レビュー自体は来店してもらったお客さんに書いてもらうものですが、それをどこに書いてもらうかをまず考えないといけません。試しに業界ごとに、上位に表示される検索結果のレビューが書かれているサービスを集計してみます。

飲食業

URL(サービス) レビュー件数
r.tabelog.com(食べログ) 24
myg.gnavi.co.jp(ぐるなび) 1
gourmet.livedoor.jp(livedoorグルメ) 1

 「池袋×焼き肉」の検索結果上位5件のレビュー合計です。圧倒的に食べログに書かれています。

病院

URL(サービス) レビュー件数
www.qlife.jp(QLife) 11
www.toshimaku-town.com(豊島区タウン情報) 6
maps.google.com 1

 「池袋駅×病院」の検索結果上位5件のレビュー、さらにそれぞれの上位5件までの集計結果。QLifeが圧倒的に多いです。

サムライ業

 サムライ業に関するレビューはありませんでした。

マッサージ

サービス レビュー件数
豊島区タウン情報 5
maps.google.com 2

 「池袋×マッサージ」で、病院と同じ手段で調査した結果。

アパレル

 渋谷近辺でいろいろキーワードを試しましたが、結構ばらばらでした。中では、「関心空間」「るるぶ.com」が多いといったところでしょうか。

レビューを書いてもらう

 実際に自分が戦っていくであろうキーワード上でレビュー元になっているサイトを探したところで、今度はそこにレビューを書いてもらえるように策を打たないといけません。

 食べログは随分有名になりましたが、そうではない人を取り込んでいかないと、なかなかほかより1歩抜きんでることはできませんし、先行者を追い抜くことはできないのではないでしょうか。

来店者へのアプローチ

 来店者にチラシを渡し、そこにレビューサイト(およびGoogle マップのレビュー投稿ページ)の案内を書き、書いてくれたらオファーを出します。ログインなどが必要で敷居が高いので、オファーは多少大盤振る舞いでも良いかと思います。できるだけ簡単にやってもらえるように案内を分かりやすくすることと、お店のためではなくみんなのためという大義名分を作ることが大事かなと思います。オファーはもちろんです。

自社のエゴサーチ

 定期的に店舗名などでエゴサーチをし、なんらかのレビューをブログなどで書いている人に、「ぜひこちらでも書いてください」とアプローチするのも良いかと思います。あまり大規模になってしまうと微妙ですので、空気を読みながらやる必要はあるでしょうが……。

サイト訪問者へのアプローチ

 サイトを持っている場合は、レビューサイトへの誘導とオファーをサイト上に用意するのが良いかと思います。わざわざサイトに来るということは、その店に対して少なからず興味があるわけなので。

結局はお店の魅力

 一番大事なのは、受け取ったレビューを生かして実店舗を改善していくサイクルを作ることですね。「インターネットの口コミはどうせ落書き」などと思ってしまわない社内の風土作りも必要です。

終わりに

 商圏が地域商圏や近隣商圏であろう、「飲食関係」「病院・診療所」といった近さがクリティカルになる業種や、「税理士などのサムライ業」「衣料品店」「鍼灸マッサージ」など、密着型の差別化戦略をすることが多い店にとって、Google プレイスはとても有益なものだと思います。まだ登録されていない方はぜひ。

 と、総花的に終わってみます。

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