Google Chrome 6の安定版リリース 拡張機能同期などの新機能追加

Google Chromeの2歳の誕生日に、「Google Chrome 6」の安定版がリリースされた。ユーザーインタフェースがシンプルになり、個人情報の自動入力機能などが追加された。

» 2010年09月03日 09時40分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは9月2日(現地時間)、Webブラウザ「Google Chrome 6」の安定版(Ver.6.0.472.53)をリリースしたと発表した。Windows、Mac、Linux版がGoogleのWebサイトからダウンロードできるほか、ユーザーには自動アップデートの通知が届く。

 Google Chromeは2008年の9月2日に最初のβ版がリリースされており、同日で2周年になる。Googleによると、Chrome 6は初代Chromeの3倍速くなったという。

 前版(Chrome 5)からの主な変更は以下の通り。

ユーザーインタフェースの簡素化

 まず、ツールバーの右端にあるメニューボタンと設定ボタンが1つにまとめられ、「Google Chromeの設定」という名称になった。

chrome bar 旧設定ボタン(左)と新設定ボタン

 アドレスバーの「Omnibox」についていた「Go」ボタンがなくなり、URLの表示では「http://」を略すようにした。

chrome omnibox Omnibox(上が旧版)

AutoFill機能

 あらかじめ登録しておいた住所や電話番号などの個人情報をWebフォームに自動入力できる「AutoFill(フォームの自動入力)機能が追加された。デフォルトでオンになっており、「オプション」→「個人設定」で自動入力するデータを編集できる。

同期機能の拡大

 従来のブックマーク、テーマ、ホームページ、起動時の設定に加え、拡張機能とAutoFillも同期できるようになった。

拡張機能ギャラリーへのリンク

 「オプション」→「拡張機能」で表示される、インストールしている拡張機能の一覧ページ(chrome://extensions/)に拡張機能ギャラリーへのリンクが追加された。

高速化

 正式版のリリース時点で直近のβからのさらなる改善があったかどうかは明記されていないが、JavaScriptエンジン「V8」の改良で高速化したとしている。

脆弱性への対処

 8件の「高リスク」を含む16件の脆弱性を修正した。

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