ストリートビュー車両でメールやパスワードも収集、Googleが改めて謝罪

Googleのストリートビュー車両が、「断片的な情報」だけでなく、電子メールやURL、パスワードなども収集していたことが分かった。

» 2010年10月25日 08時32分 公開
[ITmedia]

 米Googleの地図情報サービス「ストリートビュー」の情報収集車両が手違いで無線LANの通信内容を収集していた問題で、Googleは10月22日、収集した情報の中に電子メールやURL、パスワードが含まれていたことが新たに分かったとブログで報告した。

 この問題でGoogleは5月に、無線LAN通信を介してやりとりされている情報(ペイロードデータ)をストリートビュー車両が誤って収集していたことを明らかにした。だが、収集したデータは「ごく断片的なものに過ぎない」と強調していた。

 しかしGoogleの公式ブログによれば、問題の発覚を受けて社外の多数の規制当局がこの問題について調査を実施し、その過程で、断片的な情報だけでなく電子メールの全文やURL、パスワードなども収集されていたことが判明したという。

 Googleはこの事実ついて改めて謝罪すると述べ、収集してしまった情報はできるだけ早く破棄したい意向だと表明した。

 同社は今回の問題を受けた再発防止策として、技術開発と製品管理の両方を通じたプライバシー責任者の任命、従業員研修の強化、コンプライアンス手順強化の措置を取ったという。こうした変更により、ユーザーのプライバシーとセキュリティを守るための社内態勢は大幅に向上するはずだとしている。

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