2011年にLTEサービス開始を予定しているAT&Tが、Qualcommから米国内3億人をカバーする周波数帯を購入する。
米AT&Tは12月20日(現地時間)、米Qualcommが保有する無線通信の周波数ライセンスを19億2500万ドルで購入することで合意したと発表した。AT&Tは取得した周波数をモバイル向け4Gブロードバンドサービスに充て、動画視聴など負荷の高いコンテンツ利用に対応する計画だ。
AT&Tが取得するのは700MHz周波数帯のDおよびEブロックで、米国の3億人以上が利用できる。Qualcommはこのライセンスをモバイルテレビサービス「FLO TV」で利用しているが、売り上げ不振のため2011年3月末に同サービスを終了する。AT&Tは既に700MHzのB、Cブロックを保有している(Aブロックは米Verizonが保有)。
AT&Tは現在LTE(米国ではLTEを“4G”と位置付けている)のトライアルを行っており、2011年に導入を開始する予定。
この取引は、規制機関の承認を待って2011年下半期に完了する見込み。
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