Appleが「iOS 4.3」とSafari最新版を公開――セキュリティ対応は?

iOSとSafariの最新版が公開され、多数の深刻な脆弱性を修正している。

» 2011年03月10日 08時05分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Appleは3月9日(米国時間)、iPhoneやiPadなど携帯端末向けOS最新版の「iOS 4.3」と、MacおよびWindows向けにWebブラウザの最新版「Safari 5.0.4」を公開し、多数の深刻な脆弱性に対処した。

 同社のセキュリティ情報によると、iOS 4.3ではFreeType、Safari、WebKit、Wi-Fiなどに存在する計12項目の脆弱性に対処した。細工を施した画像やWebサイトなどを使って悪用されると、任意のコードを実行される恐れのある深刻な脆弱性も多数含まれる。

 OSをiOS 4.3に更新できるのは、iPhone 3GS以降のiPhone(iOS 3.0〜4.2.1を搭載した機種)と、第3世代以降のiPod touch(iOS 3.1〜4.2.1を搭載した機種)、およびiPad(iOS 3.2〜4.2.1を搭載した機種)。端末をMacまたはWindows PCに接続すると、iTunesを通じて更新が適用される。

 一方、Safari 5.0.4では計12項目の脆弱性に対処した。ImageIO、libxml、WebKitが影響を受け、iOS 4.3で修正したのと同じ脆弱性も多数含まれる。これら脆弱性を悪用された場合、任意のコードを実行されたり、情報が流出したり、クロスサイトスクリプティング攻撃を仕掛けられたりする恐れがある。

 Safari 5.0.4はMac OS X 10.5.8/10.6.5以降と、Windows 7/Vista/XPに対応している。

 また、セットトップボックスのApple TVについてもソフトウェアアップデートの「Apple TV 4.2」を同日公開し、多数の脆弱性を解決した。

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