ネット広告の内訳では、検索広告が最も多かったが、成長率は2位のディスプレイ広告が最も高かった。
インターネット広告の売上高が米国で初めて新聞広告を超えた。米ネット広告団体Interactive Advertising Bureau(IAB)と米コンサルティング企業PricewaterhouseCoopersが4月13日(現地時間)に発表した調査結果によると、2010年の米国におけるインターネット広告売上高は前年比15%増で過去最高の260億ドルに上り、同年の新聞広告の売上高は228億ドル、CATVネットワークの広告は225億ドルだった。
インターネット広告の売上高は5四半期連続で増加しており、2010年第4四半期(10〜12月期)の74億5000万ドルは四半期として過去最高だった。
インターネット広告の内訳を見ると、検索広告が前年比12%増の120億ドルで最も多かったが、成長率ではバナー広告やビデオ広告などのディスプレイ広告が最も好調で、前年より24%増加して99億ドルだった。今回の報告で新たに追加されたモバイル広告の売上高は5億5000万ドル〜6億5000万ドルとみている。
IABのランドール・ローゼンバーグ社長兼CEOは「この調査結果は、広告主らがデジタルメディアを広告キャンペーンの中心として受け入れたことを示している。コンシューマーはテレビ番組や映画をオンラインで見るなど、インターネットでの時間消費にシフトしており、広告主らはデジタルメディアをターゲットにリーチするための鍵となるコンポーネントとして認めるようになった」と語った。
広告の種類 | 2009年のシェアと売上高(単位:百万ドル) | 2010年のシェアと売上高(単位:百万ドル) |
---|---|---|
検索 | 47%(10,698) | 46%(12,004) |
ディスプレイ | 35%(7,965) | 38%(9,906) |
クラシファイドおよびディレクトリ | 10%(2,254) | 10%(2,597) |
リードジェネレーション | 6%(1,451) | 5%(1,339) |
メール | 1%(292) | 1%(195) |
(資料:IAB Internet Advertising Revenue Report, 2010; PwC) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.