Microsoft決算、KinectとOffice 2010が好調で2桁台の増収増益

XboxやKinectを扱う部門の売上高は前年同期比で60%増。一方、Bingの部門はYahoo!との提携の成果が期待を下回り、営業損失となった。

» 2011年04月29日 08時58分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが4月28日(現地時間)に発表した同社第3四半期(1〜3月期)決算は、売上高が164億3000万ドルで前年同期比13%増、純利益は31%増の52億3000万ドル(1株当たり61セント)だった。ゲーム機器「Kinect」や、Office 2010が特に好調だったという。

 営業利益は57億1000万ドルで、10%増だった。売上高と1株当たりの純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高が161億900万ドル、純利益が56セント)を大きく上回った。

 売上高を部門別でみると、OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門はOffice 2010が好調で21%増の52億5200万ドル。WindowsおよびWindows Live部門はPC市場の減退に伴い4%減の44億4500万ドルだった。Windows 7の累計販売本数は3億5000万本を超えた。Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門が11%増の41億400万ドル。

 Xbox、Zune、Windows Phone 7などを扱うエンターテインメント&デバイス部門は60%増の19億3500万ドルと大きく拡大した。Kinectの累計販売台数は3月に1000万台を突破し、ギネス世界記録に認定されている。同四半期中、Kinectは240万台、Xbox 360は270万台販売された。BingやMSNなどのオンラインサービス部門は14%増の6億4800万ドルだったが、営業損益は7億2600万ドルの赤字だった。オンライン広告の売上高は17%増加したが、米Yahoo!との提携によるRPS(検索当たりの売上高)が予想を下回ったという。

 同社COO(最高執行責任者)のケビン・ターナー氏は、ビジネス顧客によるサーバ製品の需要が高かったほか、「Officeが予想を上回る売り上げだった。Office 365が加われば、われわれのクラウドプロダクティビティソリューションはさらに強力になるだろう。」と語った。

 今後の見通しについては、2011年通年の営業経費の見積もりは前期と同じ269億〜273億ドルとし、2012年については280億〜286億ドルと発表した。

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