Microsoft決算、Kinectが好調で予想を上回る売上高

Microsoftの10〜12月期の業績は、売上高が5%増、純利益は0.4%減で、いずれもアナリストの予想は上回った。同四半期にゲームツールのKinectを800万台、Windows 7を3億本販売した。

» 2011年01月28日 08時06分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが1月27日(現地時間)に発表した同社第2四半期(10〜12月期)決算は、売上高が199億5000万ドルで前年同期比5%増、純利益は0.4%減の66億3000万ドル(1株当たり77セント)だった。売上高と1株当たり利益は過去最高を記録した。営業利益は81億7000万ドルで、20%増だった。

 売上高と純利益はWindows 7のアップデートプログラムに伴う繰り延べ歳入の影響を受けており、これを除けば前年同期比で売上高は15%増、純利益は28%増になるとしている。主力のWindowsやビジネス部門の好調に加え、ホリデーシーズンにゲーム機器「Kinect」の販売が増加した。売上高、純利益ともにThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高191億4000万ドル、純利益が1株当たり68セント)を大きく上回った。

 売上高を部門別でみると、WindowsおよびWindows Live部門が30%減の50億5400万ドル。Windows 7の累計販売本数は3億本を超えた。OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門が24%増の60億3200万ドル、Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門が10%増の43億9000万ドル、BingやMSNなどのオンラインサービス部門が19%増の6億9100万ドルだった。Xbox、Zune、Windows Phone 7などを扱うエンターテインメント&デバイス部門は55%増の36億9800万ドル。Kinectは60日間で800万台売れた。

 同社COO(最高執行責任者)のケビン・ターナー氏は「プロダクティビティ製品やクラウドソリューションへの企業からの需要が引き続き堅調だ。この四半期のOfficeの販売は予想を大きく上回り、Windows 7は当社史上最速のペースで売れ続けている。次期WindowsをSoC対応にするという先日の発表は、Windowsをあらゆる端末で稼働させるというわれわれのコミットメントを示している」と語った。

 今後の見通しについては、2011年通年の営業経費の見積もりを前期の発表と同じ269億〜273億ドルと発表した。

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