クラウド型ERPの使い勝手を高めていく――ネットスイートが事業報告

ネットスイートは、最新版サービスの特徴やグローバルで協業するNECとの施策を紹介した。

» 2011年06月03日 22時04分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ネットスイートは6月3日、報道関係者向けの説明会を開催し、最新版サービスの特徴や、協業を発表したNECとの施策について説明を行った

 同社サービスは年2回の大規模なバージョンアップを実施しており、直近では5月に最新版の提供を開始した。今回のバージョンアップでは、在庫管理機能を拡張するとともに、これに対応する需要・供給計画機能を新たに提供する。注文状況の把握から計画の立案、発注までのフローを実行できるようにした。

 NECとは、SAPやOracleなどのオンプレミス型ERPと、ネットスイートのサービスを組み合わせて利用する「2層ERP」の導入を企業に提案していく。NECが提供する連携サービスの「Enterprise Gateway for NetSuite」でこれが可能になり、本社ではオンプレミス型ERP、拠点ではクラウド型ERPという導入形態でも、スムーズな情報連携が図られるという(詳報)。

 田村元社長は、「グローバル展開を急ぐ日系企業でのERP活用を支援できるサービスになる」と述べた。また、NEC ITソフトウェアサポート本部の島野繁弘氏は、「2つのERP環境になっても、柔軟性の高いシステムを実現し、本社と拠点で一貫性のあるガバナンスを適用できるのが最大の特徴」と語っている。

「2層ERP」の利用イメージ

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